頼りかた【3】 (ページ46)

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「なぁ流星」

大西side

夜、お風呂から上がって冷蔵庫を漁ってると

Aちゃんに声をかけられた

流星「んー？」

「お姉ちゃんの誕生日近いんやけど」

「何がええと思う？」

そうやん、この子お姉ちゃん大好きすぎて

去年の誕生日プレゼント

本人に選んでもらったらしいんやけど

「今回はちゃんとサプライズしたいねん」

前に聞いた

｢お姉ちゃんとは辛いことも一緒に乗り越えた｣って

お父さんのことやったんやな

やからこそ大好きなんやって

思い出しちゃうけど、それ以上に大好きやからって

涙を流しながら言ってたAちゃんは忘れない

流星「Aちゃんが選ぶから意味があるんやろ」

冷蔵庫に入ってたいちごを食べながら伝える

「悩むんやけど〜」

「あとそのいちご謙杜のやで」

流星「やばっ」

慌てて冷蔵庫に戻す

「もう遅くない？半分以上食べたやろ」

流星「明日付き合ってあげるから秘密にして」

「まぁ、いいけどバレるよ」

流星「そしたらAちゃんのせいにする」

「なんなん」

幸い、その日謙杜には気づかれることはなく

次の日を迎えた

大橋「おはよう」

流星「おはよう」

大橋「今日オフなのに早いな〜ひゃっ」

「私とデートすんねん」

そこにはもうメイクは済んで

髪の毛始めようとしてるAちゃんの姿が

「おはよう」

流星「おはよう」

大橋「いいなぁ〜」

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流星「Aちゃんこれは？」

「え！これ！！これにする」

買い物開始して5分

まって早すぎん？

流星「もっと悩んだら？」

「え、流星が勧めたやん」

流星「ほらほらこっちも」

「わぁ、すごい」

流星「ははは」

そういえばAちゃんがこんなに楽しそうに

買物する姿久しぶりに見たかも

前は俺のせいで買い物楽しませてあげられなかったから