頼りかた【2】 (ページ20)

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西畑side

その言葉の重さに俺もはっすんも

怒ることは出来なかった

西畑「飲もうとしたん？」

桜「うん…全部無かったことにしたかった」

桜「酔いたかった」

お酒強いAが酔うには沢山飲まないといけない

そんなに忘れたいことがあったんやろうか

桜「切るで」

西畑「あ、うん」

西畑「今日会える？」

桜「今日薬入れるからこんといて」

いつもより少しだけ冷たいA。

Aの態度にはっすんも

「なんかあったんかな」って心配しとった

丈side

夜、久しぶりにAから電話がかかってきた

前に寂しくなったらかけてなって言ったから

寂しいんかな？？笑

藤原「もしもし？」

藤原「寂しかったん笑」

桜「何笑っとんねん」

藤原「ごめんごめん、でどうした？」

Aの声がいつもより弱かった

なんかあったんかなって

桜「…丈くんに会いたい」

Aから久しぶりに「会いたい」って言葉聞いたな

藤原「明日朝一で行く」

桜「うん、ありがとう」

桜「でも今日薬入れたから明日会えるかわからん」

藤原「それでも行くから」

桜「ん、待ってる」