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#20 ページ20
Aside
朝起きると…
ベット…誰やろ
りゅちぇ私よりちっちゃいで？
そう、私まだ身長伸び続けてんのよね
この歳にして 、女の子の中でも高いほうやと思う
なにわ男子の中でもね
皆には言わんけど気づいてると思うで
なにわ男子の中で私が3番目に高いこと
とくに私より低い組が
ほんの1cm、2cm違うだけやからみっちーとか
気づいてないと思うけど
そんなことを思いながら
起きてテーブルを見ると
「メイクは落として寝るんやで」
流星の字や
その隣に
「俺が行くまで起きてて欲しかった」
恭平か…
桜「ふふっ」
桜「あ…ハンカチ」
置き手紙の横に畳んでおいてあったハンカチ
このハンカチ
お母さんから貰った最後のプレゼント
1年前の私の誕生日
お母さんから
「お母さんこのハンカチに一目惚れしたんやけどAに似合いそうやなって」
桜「お母さんも買わんかったん？」
「それ持っといたらいいことあるで〜」
桜「なにそれ、聞いたことないわ笑」
その次の日、交通事故でお母さんは人生を終えた
それから「使わんと買った意味ないからね」が
口癖のお母さんやから
ハンカチも使ってた…というより持ってた
お守りみたいなもの
桜「いちねんか…」
ずっと応援してくれてたお母さん
直接デビュー報告したかったな
そう思いながらまた涙が溢れる
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作者名：なす | 作成日時：2022年9月22日 23時
