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『ん……………』



頭が痛い。
其れに汗がベタついて気持ちが悪くて目が覚める。

此処は、何処?



「A、起きた?」

『な、んで…?』



部屋に入って来たのは北斗くん。
其れを表すのはつまり此処が。



『…北斗くん、家………?』

「嗚呼、ごめんね、倒れてるA見つけたんだけど…家知らねえからさ。マネージャーも皆出てたから」

『そ、か……ありがと、』



体調はどう?と北斗くんは私のおでこに触れる。
少し冷えた手に、つい心地良いと思ってしまった自分が嫌になった。



「んー…まだ熱いね。Aお腹空いてる?」

『だいじょぶ、です…』

「ふは、何で敬語なの?食べないと駄目だよ、お粥作ったからさ、持ってくる」



ぼーっと痛む頭で考える。
同期とは言え、如何して北斗くんは私に優しくしてくれるんだろう。

他のメンバーの扱いに同情している?

でも、私の知ってる北斗くんはそんな事をする様なタイプでも無い。


考えれば考える程頭が痛い。



「A、?どっか痛む?」

『…、あたま、いたい……、』

「ん、しんどいな、お粥食べれそう?」



食欲も湧かない。
黙ってる私を見て北斗くんは困ったように笑う。

鼻を掠めるのは北斗くんお手製のお粥の香りで、こんなの、私が食べられる訳がない。
皆から嫌がられてる私が食べられる訳なんて、無い。



「A、食べないと治んないよ?」

『…いいの、私が元気無くても、何も変わんない、』

「其れは俺が嫌」



ちょっとで良いから、と差し出されて渋々其の儘口に含む。

久しぶりに誰かの料理を食べたなあ、とか。
北斗くんの手料理食べたとかファンに怒られそうだなあ、とか。

回らない頭で考える。
其のお粥の味は優しくて温かくて、涙が出そうだった。



『も、いい………』

「わかった、薬飲んで寝ときな?マネージャーには俺ん家迎えに来てって言っておくから」



薬を飲めばあっという間に眠気が襲って来て、無意識のうちに呟いていた“辞めたい”の言葉に、北斗くんが反応を示した気がした。



「俺が、許さないから」



其の言葉の意味が分からず、私は意識を手放した。



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- 大事な試験があったのでTwitterログアウトしてたんですけどにその間燐さんがいなくなっててとても寂しいです(T_T)燐さんがいないTLは物足りない…今でも燐さんのお話が1番大好きです(T_T) (12月29日 1時) (レス) id: 0eb4c93d38 (このIDを非表示/違反報告)
らん - とても楽しく読ませて頂いてます!Twitterの方なのですが、教えていただくことは可能でしょうか、?この作品もとっても面白かったです! (12月11日 20時) (レス) id: 9d7b3667bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 瑠夏さん» 嬉しいコメントありがとうございます…!終始暗いお話でしたが、楽しんでいただけて嬉しいです! (12月7日 17時) (レス) id: 6bdcff6902 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夏 - それはまるで蛇のようで、とても興味深い作品でした。とても面白かったです。 (12月7日 15時) (レス) id: 159c0c1844 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夏 - どのような結末になるのか考えています…!これからも燐さんのことを応援しています! (12月4日 14時) (レス) id: a1493b1ce1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kayu x他1人 | 作成日時:2020年12月3日 10時

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