1話目(優しき蛇の視点) ページ5
母が自身を呼ぶ声が聞こえた気がした。
そっと目を開けばカーテンの隙間から朝日が伸びている。
眠気に負けてもう一度目を閉じかけた時に扉がバンッと大きな音を立てて開いた。
母)A起きなさい〜！
今日は入学式でしょう？朝ごはん出来てるわよ
そう言いながら部屋に入ってきたのは銀色の髪をきっちりと纏めた母、ミーシャ。
とても優しそうな笑顔で私を見つめている。
入学式………あぁ、そうか。
今日は私がホグワーツに入学する日か……
主)うん。ありがとうお母さん。すぐに準備するね
体を起こし目を擦りながらそう返事を返せば母は笑顔を浮かべたままキッチンの方へと戻って行った。
微かに父の声も聞こえてくる。
ベッドから降りれば昨夜の内に纏めた荷物が目に入る。
これから向かうホグワーツはどんな所なんだろうか……
主)友達は出来るかな……ハーマイオニーが居るから1人にはならないだろうけど……
私服に着替えながらそんな事を呟く。
そう、ホグワーツに行くのは私だけでは無いのだ。
私の自慢の幼なじみであるハーマイオニーも一緒に行く。
とっても楽しみでホグワーツへの入学が決まった日から毎日の様にホグワーツや魔法について話し合った。
部屋にある鏡と向き合い髪の毛をテキパキと結んでいく。
鏡には父に似た金髪と母に似た青い瞳をした自分が映っている。
鏡に映る自分の姿を見つめながらニッコリと笑顔を浮かべる。
自己紹介をする際の表情の最終確認だ。
主)よし！バッチリ！
パチンっと両手で頬を軽く叩いてから纏めた荷物を持ち部屋を出る。
玄関へと向かい荷物を置いてからダイニングへと足を運んだ
父)おはようA。良く眠れたかい？
あぁ……今日からお前が家に居ないと思うと寂しいよ……
母)もう……あなたってば……
ほら、A。ご飯を食べちゃって
ダイニングへと入ってきた私の姿に気付いた両親が笑顔を浮かべて出迎えてくれた。
テーブルには母が作った美味しそうな朝食が並べられている。
両親がかけてくれた言葉を軽く笑い飛ばしてから朝食に手をつけた。
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1話目です〜！久しぶり過ぎて……駄文だし書くのに時間も掛かりますが楽しんでもらえると嬉しいです
2話目(優しき蛇の視点)→←互いを求め合う双頭の蛇〜兄蛇の設定
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作者名：黒猫 | 作成日時：2024年2月16日 17時
