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「………………」
……しかし、この話の流れはまずいな。
天宮は、怪異とかかわった記憶をなくしている。歌詞さんに世話になったことくらいは覚えているが、自分が猫に魅せられ、何がどうなったのか――それを、忘れてしまっている。
だからというわけでもないのだが、私としては、そんな天宮に、あまり怪異にかかわって欲しくない。
相川のことも月崎のことも、あるいは浦田くんのことだって、天宮は知らなくていい――これまでも、これからも。
そう思う。
こいつは、いい奴なのだから。
「でもね、Aちゃん」
とはいえ、この場合、そんな心配は杞憂だった。
「俺が言っているのは、そういうことじゃなくて。月崎くんのこと、大変だったねって」
「…………」
むしろ。
私は私の心配をした方がよさそうだった。
「つ・き・さ・き・く・ん・の・こ・と。大変だったねって、言ってるんだよ」
一言一句、区切って言われた。
にっこり笑っている。
その笑顔が、逆に怖い……。
「あ、ああ……そうだね、突然体調崩すからさ、なんだったのかと思ったけど……でも、大事なくてよかったよ」
「そういうことじゃ、なく」
真面目な口調で、天宮。
いや、ほとんどの場合、こいつの口調は真面目なのだが、今回は特に真面目だ。
「Aちゃん、彼氏の後輩と仲良し過ぎるのって、問題ない？ そりゃ、相川くんと月崎くんの仲を取り持ったのAちゃんなんだから、ある程度仲良しなのは、いいと思うんだけど。腕を組むのはまずいでしょ」
「しょうがないでしょ。人懐っこい奴なんだよ」
「そんな言葉が言い訳になると思う？」
「それは……」
ならないよなあ。
どう考えても。
「まあ、Aちゃんにとっては、後輩って初めてだろうから、わからなくもないけどね。中学生のときも帰宅部だったんでしょ？
可愛い後輩って、嬉しいもんね。それとも、単純に月崎くんの筋肉の感覚が気持ちよかったのかな？ Aちゃん、いやらしい」
「ぐっ……」
微妙に反論できない。
違うのだが、違うと言っても、如何せん嘘くさい。
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
