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「さ、じゃあ行くぞ、らぎ子ちゃん」
「扱いがあからさまに雑になってる！ 先輩に対する尊敬がどっか遠くに行ったちゃった！
こうなると割と傷つく！」
「あ、ああ。間違えた。阿良々木先輩」
「あんだけ笑かしてやったんだ、フォロー入れろよ」
「フォローと言われても……あそこまで堂々と言われてはフォローのしようがあれへん。
そもそも、どうして十三星座なんや」
「そんなこと訊かれても……だいぶん前に十二星座から十三星座に移行したんじゃなかったの？」
「移行したが普及しなくて廃れたな。阿良々木先輩ともあろうお人が、どうしてそないなことを知らへん」
「うーん……。その頃から星座占いに興味がなくなったから、かな……」
そうか……。
普及しなかったのか……。
「怪異と一緒だね。どんな恐ろしい魑魅魍魎でも、人口に膾炙しなけりゃ、それは最初からいなかったことになるわけだ」
「いや、そんな深い話やないと思うが……」
「へびつかい座って、そもそも何だろうね」
「夏の星座で、α星はラス・アルハゲや。あらゆる恒星中最大の固有運動を持つバーナード星を、その星座の中に持つことで有名やな」
「いや、星自体じゃなくて……へびつかい座って、どういう由来なんだろうなって話。
笛吹いて蛇を操ってる奴の星座なのかな？」
「確かあれは、ギリシャ神話の、アスクレピウスっちゅう医聖の姿を表したものやったと思うぞ。
そのアスクレピウスが蛇を握っとるから、へびつかい座や」
「へえ」
頷く私。
全く知らなかった。
「しかし、月崎、星自体の知識にしろ星座の由来にしろ、そんなこと、よく知ってるね。
ひょっとしてお前、星とか詳しいの？」
「らしくないか？」
「まあ、正直」
「ふむ。確かに詳しいっちゅうほどやないが、夜空を眺めるのは好きやな。
簡易的なもんでよければ、天体望遠鏡も持っとる。
年に二度は、他県の天文台で開かれとる、天体観測のイベントに参加するぞ」
「へえ。プラネタリウムじゃないんだね。知識よりは実践って感じか」
「プラネタリウムも好きやけど、あの施設には流れ星がないやろう？
恒星や星座もいいのやけど、俺ははかない流れ星が好きなんや」
「なるほど。ロマンチックだ」
「うん。地球もその内流れ星になればええと思う」
「そのとき私ら人類は無事で済むのか！？」
とんでもねえこと考えてやがる。
ロマンスから程遠い。
それではパニックムービーだ。
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
