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「阿良々木先輩のそういった水で割ったような性格には、俺は随分救われとるが、しかし、そういうことでも、ないのや」
「水で割ったような性格って……」
薄そうな奴だなあ。
しかし、間違ってない気もする。
簡単だし。
「ええか、阿良々木先輩。よぉ聞くのや。俺は阿良々木先輩をストーキングしとったのやで」
「…………」
堂々と言うな。
諭すみたいにそんなこと言うな。
「せやから――阿良々木先輩がどういう人間なのか、俺はよく知っとるつもりや。そうするに値する人だと、俺はほんまに思うとる。
相川先輩の彼女でなくとも、先月のことがなくっても、どんな形で出会うていても――俺は阿良々木先輩を、尊敬に値する人物だと看做しとったはずやで。
それは俺の脚にかけて、保証する」
「……そっか」
まあ、だから。
月崎と私が、こんな形以外で出会う可能性を探ること自体、馬鹿馬鹿しい、ありえない仮定なんだけれど……。
それでも。
「足にかけられちゃ――しょうがないな」
「そう……俺は阿良々木先輩のことを、たとえ伊東さんに頼まれた仕事だと称して俺を人気のない山中に連れ込み、無理矢理に欲望のたけをぶつけられたとしても、それを笑顔で許せるくらい、尊敬しとる」
「そんな尊敬いらねえ！」
そして『称して』って何だ！
全然信用してないってことじゃねえか！
「え……？ あれ、ひょっとして阿良々木先輩、本気で何の行為にも及ばないつもりなのか？」
「何だそのさも意外そうな反応！」
「それとも、さては阿良々木先輩は男性の方から誘わせるつもりなのか？
ははーん、ほんで相川先輩に対しては『誘われたのやから浮気やあれへん』と言い張るつもりなのか」
「わかった、さては月崎、お前はあれだ、そうやって私と相川との関係を破局に追い込もうと企んでいるんだな！
身体を張った妨害作戦なんだな！」
「バレたか」
「てへって感じに舌出してんじゃねえ！ えらく愛らしいじゃねえか馬鹿野郎！」
本当に腹黒い奴だ。
いや、まあ、冗談なんだろうけど。
……冗談なんだよな？
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
