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「あー。私としてもそれは考えたんだけどさ、まあでも、最初の一回は、賑やかな方がいいと思ってさ。
歌詞さんやらそらるやら、あと知り合いの小学生やらも、呼べるものなら呼んでやって、軽く誕生日パーティーでも開いてやりたいなって――」
このアイディアの問題点は、相川が歌詞さんやそらるや浦田くんのことを嫌いだというところなのだが、そこは力業で何とかするしかない。
嫌いでも嫌だといえない状況を作り出すことに腐心する必要があるだろう。
「まあ――阿良々木先輩がいいなら、ほんでいいが」
「なんだよ、歯切れ悪いな」
「いや、言わせてもらえるなら、阿良々木先輩のそのご意識気遣いは立派やと思うのやけど、相川先輩としては、阿良々木先輩と二人で過ごしたいんやないかと思うのでな」
「そんな殊勝な男か？ あいつが」
未だデートもしてくれないんだぞ。
結構露骨に誘ってるのに。
月崎のことだったり、その後の実力テストだったりで、それどころじゃなかったっていうのもあるんだけれど。
身持ち堅いんだよなあ、あいつ。
「ていうか、お前、結構普通に、私と相川のこととか、考えてくれるんだね。
相川のことに関しちゃ、私とお前って、恋敵なのに」
「いや、それは確かにそうなのやけど……しかし、今現在の俺は、阿良々木先輩と付き合うとる相川先輩が好きだっちゅう感じやからな……、ほんで相川先輩の恋人である阿良々木先輩のことも同じくらい好きなのや」
「…………」
今、何気に告られなかったか？
やばい、ちょっとどきどきしてきた。
腕を通して心臓の鼓動が伝わりそう。
なんて簡単なんだ、私は。
「……お前、相川の影響、ちょっと強過ぎだよ。
太陽に誓ったのか街灯に誓ったのか知らないけれど、相川の彼女だからってだけで、私のことをそんな好意的に見る必要なんかないんだ。
相川が好きな奴のことを、お前も同じように好きになる必要なんか――」
「ちゃう。そういうことやあれへん」
やけにはっきり言う月崎。
その剣幕に少し気圧される。
相手が先輩であろうと目上であろうというべきことははっきり言う。
「じゃあ、お前、ひょっとして、やっぱり先月のこと、引き摺ってんの？
私はあんなの全然気にしないって……ほら、よく言うじゃんか、罪を憎んで尻を隠さず――」
「そういうことでも――ない」
月崎は言った。
私の言い間違いをさらっと無視して。
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
