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「こうも言われた。『阿良々木さんから粗相を受けたら、隠し立てすることなく僕に逐一報告なさい。あの女に、山に埋められるか海に沈められるか、嫌いな方を選ばせてあげる』」
「嫌いな方を選ばせるんだ！」
容赦ねえ。
まあ――しかし。
それは、そうは言っても、相川真冬にとっては、決して悪い傾向ではないはずだ。
高校入学前に怪異とかかわり、全てを捨て、全てを諦めたかに見えた相川にとって――それは原状回復なのだから。
自分一人で生きているような奴が――他人と触れ合うことを覚えるのが、悪いことであるはずがない。
私としても望むところだ。
人間の彼は――それでいい。
「ああ、そうだ、月崎。相川の話で思い出したけど、あいつ、誕生日まだでしょ」
「うん。十月十八日や」
「……やっぱり当然のように押さえてるんだね」
「愛する人のことやからな」
「で、それにあたって、お願いがあるんだけど」
「何でも言うてや。もとよりこの身体は阿良々木先輩のもんや。
いちいち断りなど入れず、思うがままにつこぉてくれればそれでよい」
「いや、そんな大袈裟なもんじゃなくてさ、まあほら、アニバーサリーってことで、あいつの誕生日を祝ってやろうと思うんだけど。
でも、私は長らくそういうイベントからは離れていたからさ、どうにも勝手がわからない。
そこで月崎、お前に協力してもらおうと思って」
「なるほど。脱げばええんか？」
「そういうイベントじゃないことくらいは私にも分かるよ！
私の彼の大事な誕生日をどんな日にするつもりなんだお前は！」
「む。勇み足やったか」
「どんなに時機を見てもその足を踏み出す機会はねえよ、一生引っ込めてろ。
だからまあ、色々、セッティングとか、プランニングとか、そういうのを手伝ってくれれば嬉しいと思ってさ。
ブランクがあるとは言え、相川のことについてはお前の方が詳しいでしょ、それだけだよ」
「ふうむ。しかしどうやろう、阿良々木先輩、付き合って最初の誕生日やねんから、そこはそれ、ムードを作って二人きりで過ごすべきなのやないのか？
俺の手助けなど、この場合は余計なだけやと思うが」
「余計なだけ？」
「うん。こまな親切おっきなお世話っちゅうか、ただの迷惑やな」
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
