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「阿良々木先輩、さっきから何を言うとんねん？
わざわざそんな風に言い聞かせてくれずとも、俺は阿良々木先輩のことを既にこれ以上なく敬愛しとるぞ？」
「ああ、どうやらお前には何を言っても無駄なようだな……」
私に何を言われても嬉しいのと同様、私がどんな人間でもあってもとにかく敬愛するつもりらしい。
「しかしわからない。どうしてお前はそこまで私のことを過大評価するんだ」
「何を言うかと思えば」
と、月崎は笑う。
「これまで俺は、愚問とは『グッドモーニング』の略かと思っとってんけど、どうやらそういう質問のことを言うらしいな」
「………………」
一瞬格好いい台詞かとおもったが、よく聞いてみるとその台詞はただの馬鹿だな。
「俺はこの生涯を、阿良々木先輩に捧げると誓ったのや。相川先輩との仲を取り持ってくれたからっちゅうのやあれへん。
阿良々木先輩がそうするに値する人やと思うから、そう誓ったんや」
「誓った、か……」
「ああ。常に人々を照らし、恵みを与え続けるあの太陽に誓おうと思ったけど、そう思ったのが夜やったので、とりあえずその辺りの街灯に誓っておいた」
「適当極まりねえ！」
「街灯だって人々を照らし、恵みを与え続けとるやないか。街灯がなかったら大変やで？」
「そりゃそうだけど……」
せめて月に誓えよ。
曇っていたのか？
「まあ、生涯を阿良々木先輩に捧げるなどとだいそれたこと、俺には約不足かもしれんがな」
「その言葉の誤用は今となっては指摘する方が照れてしまう類のものなんだが、しかし漢字まで間違っているというケースは珍しいな……」
うーん。
阿良々木Aイメージ悪化計画、頓挫！
「……ふむ」
阿良々木A。
月崎志麻。
そう言えば、この二人には、相川のことを外したところで、共通項がある。
それは二人とも、人間ではないということだ。
いや、そうは言っても、勿論、ほとんどの部位は、人間である。ただ――
阿良々木Aは血液が。
月崎志麻は左腕が。
それぞれ、人間ではない。
私の血液は少なからず鬼のそれだし――月崎の左腕はまるごと、猿のそれである。
私が髪を伸ばして、首筋にある吸血鬼の牙の痕跡を隠しているのと同様に、月崎は猿の左腕を、包帯によって隠しているというわけだ。
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
