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「Aも俺のことは、志麻と呼んでくれてええで」
「だからなんでお前はそんなに私と付き合っている奴っぽいんだよ！
そんな重要イベントをどうして彼氏の後輩と迎えてるんだ、この私は！
相川だって私のことはまだ『Aちゃん』って呼んでんだぞ！？ どんな一足飛ばしだよ！」
「Aは突っ込みが激しいな。今のはわざと、つまりボケに決まっとるやないか、A」
「それにしては呼称が直ってねえぞ志麻！」
「『駆け抜ける迅雷の騎士』A」
「お祖父ちゃんにつけてもらった私の名前に勝手なキャッチコピーを冠するな！
駆け抜けもしねえし迅雷でもねえし騎士でもねえよ！
そもそもそれじゃフルネームの二倍くらい長くなってんじゃねえか！ 当初の目的を見失うな！」
「『今世紀最後の英雄』A」
「今世紀最後！？ 結論はやっ！」
「まあ、そうでなくとも、俺は年上の先輩を呼び捨てにすることなど、めっさできひん。
せやから『A』は却下や。当然、『阿良々木』も却下」
月崎は言う。
「っちゅうわけで、キャッチコピーならぬニックネームっちゅうのはどうやろう」
「ニックネームか……」
月崎のセンスは、どっかずれているからな……。
ずれているというか、外れているというか。
想像するに、恐らくはロクなニックネームをつけられそうもないのだが、でもまあ、そうは言ってもものは試しである。私は月崎に、
「じゃあとりあえず、何か考えてみてくれよ」と言った。
「うん」
月崎は少し目を閉じ、思案する素振りを見せる。そして数秒、ぱっと顔をあげ、
「思いついたぞ」
と言った。
「おお。早いね。言ってみな」
「ラギ」
「予想に反して格好いい！ 無駄に！」
そして格好良過ぎて名前負けで、なんだか嫌がらせを受けているみたいだ……。
ちょっとトンガリ過ぎというか、日本の高校三年生につけるようなニックネームじゃないよな……。
「『あららぎ』の下の方を取って、ラギや」
「そりゃわかるけどさ……ニックネームなんだから、もうちょっと愛嬌がある方がいいんじゃないの？」
「それもそうや。となると……」
「となると？」
「らぎ子」
「それは明らかに嫌がらせだな！」
「そう言うたものやないで、らぎ子ちゃん」
「お前はもう帰れ！ お前に用なんかねえよ！」
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
