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「私が言ってるのは『先輩』って呼称の方だよ。なんだか畏まってる感じじゃん」
「そう言ってくれるな。事実、畏まっとる」
「うーん。そりゃ、まあ、確かに私はお前の先輩だけどさ。でも、なんだか生真面目過ぎるっていうかさ。
『阿良々木先輩』って、フルネームよりも長くなっちゃってるし」
私のフルネームは阿良々木A。
『阿良々木先輩』は八文字だ。
「ふうむ。となると、『阿良々木さん』とでもしたらええのか？」
「まあ、そうなるのかな？ でも、一個くらいの年齢差なんだから、そんな改まらなくてもいいと思うんだよ。
いちいち堅苦しいでしょ？ つーか、私、『さん付け』ってなんか落ち着かないんだよね。
私をそんな風に呼ぶ小学生がいるけど、あいつは言葉遣いそのものが馬鹿丁寧だからな」
性格は最悪だが。
ああ、そういや最近見てないな、浦田くんの奴。
…………。
ちょっと寂しい。
「相川のことで色々あったけどさ、私としてはお前とはもうちょっと対等な関係でいたいと思ってんだよ、月崎」
「なるほど。嬉しいお言葉や」
「まあ、学校一のスターのお前相手じゃ、私の方で釣り合いが取れないかもしれないけれど」
「アホな、そんなんなどあり得ない。阿良々木先輩とこうしていられる幸福を、俺は何よりかけがえのないもんだと考えとる。
月崎先輩と和解できたことと同じくらい、阿良々木先輩と知り合えてよかったと考えとる。
俺が阿良々木先輩に対し不満に思うてることがあるとすれば、それはどうして俺ともっとはよ出会うてくれなんだのかっちゅうことだけや」
「……そっか」
本当に自己評価の低い奴だ。
ま、先月聞いた話を思えば、わからなくもない。
こいつにも、色々あるのだ。
「では、阿良々木先輩、察するに、俺は阿良々木先輩のことを、もう少し親しげな風な呼び方をしてもええっちゅうことなんかな？」
「うん。何とでも呼んで」
「では、A」
「………………」
…………。
私のことをそう呼ぶのは両親だけだ……！
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灰猫(プロフ) - realさん» 毎度コメントくださりありがとうございます！🙇♀️正直作者自身も過去に作った設定などを見返してはそこにそのキャラ置くんだ！？となっているので驚きながら書いていますw少しずつ更新していきますのでお待ち頂けると幸いです！ (2022年5月21日 11時) (
レス) id: e872c5e500 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 元まーかー、りょくちゃのやつです()毎度コメント失礼します＼(_ _)今回の配役は驚きましたが最高です😊更新楽しみにしてます！ (2022年5月19日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年5月5日 5時
