4話 ページ5
翌日_________
mob「りょ、寮長…」
朝、校舎に行くため寮を出ようとした時に一年に引き止められる。なんだか妙にビクビクしていて引っかかる。
『どうかしたのかい?キミは一年の子だよね。勉強なら教えられるけど。』
mob「いえ、あ、あの…寮の談話室にある花瓶を割ってしまって…すみませんでした!!」
『花瓶?…あぁ、あそこに置いてある…』
特に思い入れもない、学園長が勝手に飾ったただの花瓶。値段もそんなにないし、正直あってもなくても景観は変わらなかった。そもそも無くなったことに気付かなかったくらいだ。
mob「その…か、花瓶は弁償します!」
『いや、いいよ。』
mob「…え?」
『あの花瓶、学園長が勝手に飾ったものだし、邪魔だからちょうどよかったよ。部屋の見た目も少しスッキリしたしね。ありがとう。』
mob「は、はい…!」
『じゃあ、僕はもう行くよ。授業に遅れてしまうからね』
一年を落ち着かせ、寮を出た。鏡舎を通って、メインストリートに行く。すると、入学式で見かけた新入生?と獣、あとは目元にハートのスートがあるハーツラビュル生がいた。
何やら騒がしい。よく見ると喧嘩をしていたので、注意しようと近づいたとき、獣が吹いた炎をハーツラビュル生が風で矛先を変え、その炎がハートの女王の像に当たった。
???「あ"ーっ!やべぇ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」
『君たち!何をしているんだい!!』
???「ふなっ!?な、何だオマエ!」
『あぁ…ハートの女王の石像が…!』
獣とハーツラビュル生がぎゃあぎゃあ言っているのを横目に石像の状態を確認する。まだ魔法で治せるほどの焦げだった。
学園長「こらーーっ!!何事です!!」
???「げーっ!!学園長…」
学園長がハーツラビュル生と獣に叱って、新入生にも「監督しているとは言えない」と言っていた。あの子は監督生なんだろうか。
その内に丸焦げの石像を魔法で治す。
焦げはあっという間になくなり、綺麗な元の石像になった。
『学園長、焦げは取っておきました。後はお任せします。それでは』
学園長「あぁ、さすがです!やはりガルシアくんはNRCでも珍しい優等生の内の一人ですねぇ!」
『はは…ありがとうございます』
焦げを取ったことを学園長に伝えてからその場を去る。
ジャミル「A!これは一体何の騒ぎだ?」
数歩歩いてからすぐそこにいたジャミルに話しかけられる。
『どうやら…』
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作者名:すた | 作成日時:2023年1月4日 0時