雪の女王【twst】 (ページ26)

今日:6 hit、昨日:12 hit、合計:19,303 hit

25話ページ26

レオナ「あー、うるせぇな。キャンキャン言うんじゃねぇよ、ラギー」

ラギー「オレだって言いたかないっス！もー、できるのになんでやんないんスかぁ。ほら、行くっスよ！」

レオナ「チッ…今度俺の縄張りに入る時は気を付けろよ。草食動物ども。」

不機嫌そうに吐き捨てて、レオナ先輩が去っていった。

グリム「…ぷはぁ〜〜！！緊張したんだゾ！何なんだあの凄みのある管理人さんは！？」

『管理人さんじゃないと思っ』

ユウ「ライオンみたいな人だったねー！」

『…はあ』

話を遮られた。…こう見ると結構嫌われてるな。
別に今更関係を改めたいとか友達になりたいとかはないけど…

エース「おーい！向こうにカゴとトングがあったぜー！」

エースとデュースが駆け寄ってきた。栗拾いのための道具を見つけたようだ。

デュース「…3人とも、どうかしたのか？」

グリム「…はっ！そうだ！栗拾い！たくさん拾わないと、タルトの食いブチが減るんだった！コワイ管理人さんの話は栗を拾いながらするんだゾ。」

グリム達が歩きだした。

〜
学園裏の森

グリム「______ってことがあったんだゾ。」

エース「いや、絶対ソイツ管理人じゃないっしょ。」

エースがびっくりした顔で喋る。

グリム「確かに落ち着いて思い出してみれば黄色のベストを着てたから、アイツ鯖の寮のヤツなのだ。」

デュース「鯖の寮…サバナクロー寮のことか。」

『レオナ先輩はサバナクロー寮の寮長だよ。…態度には…気を付けた方がいいと思うな。』

デュース「NRCって不良が多いのか…？」

デュースがぼそっと呟いたのが聞こえた。
確かにそれもそうだ、不良みたいに柄の悪いやつが多いかも…？

エース「…っし、かなり拾えたしこんなもんっしょ。トレイ先輩のとこ持ってこーぜ！」

グリム「にゃっはー！タルト楽しみなんだゾー！」

栗を持ってトレイ先輩の所へ向かった。

〜
大食堂厨房

トレイ「おかえり。随分とたくさん拾えたな。」

グリム「これなら、でっけータルトが作れるんだゾ！」

トレイ「まあその分、これだけの量を剥くのは大変だと思うが…頑張れよ。」

デュース「これ全部か…気が遠くなるな…」

トレイ「お菓子作りは下ごしらえが大切なんだ。」

エース「ハイハイ、分かりました！こーなったらとことんやってやろーじゃん！」