16話 ページ17
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昼休み 食堂
『いただきま〜す』
昼休みになったので食堂にご飯を食べにきた。
私の今日の昼ご飯はサンドイッチとカフェラテだ。
グリム「ふな〜〜〜!!!やっと昼休みなんだぞー!!」
ユウ「ここ、ビュッフェ形式なんだ…豪華〜!」
少し離れたテーブルに監督生とグリムが座っていたのに気付いた。
話し声が聞こえるくらい近いなら移動したほうがいいのか…?
と思って少し離れようとしたが、グリムとハーツラビュルの生徒がぶつかったのを見て、ここから様子見する事にした。
「おいおいおい〜!!何してんだテメェよお!!テメェのせいで温玉が崩れちまったじゃねーかよ!!」
「ぷりっぷりの温玉を崩すのがカルボナーラの一番の楽しみなのによぉ!!慰謝料としてその鶏肉のグリルをよこせよぉ!!」
グリム「ふなっ!?これはおれさまのなんだぞ…!」
このままじゃグリムと生徒が喧嘩になる、と判断したので止めに行く。
『すみません、公共の場で喧嘩はご遠慮いただきたいです。…ほら、グリムも。喧嘩はダメだよ。』
グリム「わかってるんだぞ!」
「ああん?なんだテメェ!2年だからって調子乗ってんじゃねーぞ!!」
グリムはすぐ大人しくなったのにこの人たちは本当にもう…
獣の方がおとなしいって何事?
はぁ〜、と心の中でため息をついた。
『何度言ったらわかるんですか?たかが温玉じゃないですか。この獣の方が大人しくできてますよ?先輩たちは人間なのにね!はーあ、なんでこんなのが名門校にいるんですかねー…グリム、昼休みなくなるよ。早くご飯食べなよ』
グリム「そ、そうだな!おれさまご飯食べてくるんだぞ!」
『…って事なので、僕もお暇しますね』
「っく…なかなかやるじゃねぇか…」
「パスタが伸びちゃうから今日は見逃してやるっ!」
言葉で脅しただけなのに案外すぐ尻尾を巻いて逃げていった。
殴られるかヒヤヒヤしたが無事怪我もない。
食べかけのご飯を席についてまた食べ始める。
さっきまで少し離れた場所だったのに気付いたら隣のテーブルにエーデュースとオンボロ寮の二人がいた。
ユウ「揉め事お法度って言われたばかりなのに…」
エース「とりあえず、俺らも昼食にしよー。朝ご飯食い損ねて、倒れる寸前。」
デュース「にしても、名門校にあんな典型的なヤンキーがいるとはな…」
グリム「それでは気を取り直して…いただきま〜す!!」
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作者名:すた | 作成日時:2023年1月4日 0時