雪の女王【twst】 (ページ14)

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13話ページ14

フロイド「あはっ♡ベルーガちゃん、俺ここにいるよ〜♡…ってウワッ、ベルーガちゃん、キノコパスタァ！？うげ〜…ジェイドと同じもん食ってる…」

いつもジェイドと一緒にいるフロイドが見当たらないのできょろきょろしていると、フロイドが後ろからぬうっと顔を覗かせてきた。

私はフロイドから「ベルーガちゃん」と呼ばれている。
私の髪の毛も白いしベルーガも白いから、らしい。

ジェイド「おやおや、フロイド…そんなにキノコが嫌いですか？しくしく…」

フロイドがきのこに対しての愚痴をこぼすと、ジェイドがおもむろにわざとらしい泣きまねを始めた。

フロイド「え〜、だってジェイドいっつも山登りするといっぱいキノコ持ってくるじゃん！土くせーの！あとその泣きまねやめて！」

『まあ僕もキノコがそんなに好きってわけでもないけどね…』

フロイド「ほらァ〜！」

『僕、もうご飯食べ終わったし…グリムを監督生さんのところへ送らなきゃだから、もう行くね。じゃ！』

このままだと巻き添えになる予感しかしなかったのでパンを貪っているグリムを連れて廊下へ逃げた。

グリム「ふな〜…寿命が縮まった気がするんだぞ…」

『はは、あの二人身長高いから迫力あるよね！…グリム、そろそろ監督生さんのところへ行こう。』

グリム「ええっ！？うーん…アイツ怖いからいやなんだぞ…」

『怖い？うーん…そんなに言うんだったら…本当に困った時だけ僕のところへ逃げ込んでくれてもいいよ。』

グリム「ほ、ほんとか！？」

『本当さ。僕の言う事を信じて。必要とあらば、いつでも君を守るよ。』

グリム「あ、ありがとうなんだぞ！」

『あはは、そんなに喜んでくれるの、君くらいだよ…さ、今度こそ行こうか。監督生さん、オンボロ寮にいるかな？』

グリム「アイツは今ハーツラビュルにいるんだぞ！」

『ハーツラビュルに？ふーん…ハーツラビュルね。よし、行くよー！』

〜
鏡舎

『…ところで監督生さんはなんでハーツラビュルに？』

グリム「えーっと…確か薔薇の木を赤く塗ってくるとかいってたんだぞ…」

『そうなんだ…あ、着いたよ。グリム、先に行って』

グリムがハーツラビュルへの鏡を通ったのを見てから自分も鏡に入った。

〜
ハーツラビュル寮

『うわ〜…いつ来てもここは豪華だな…』

グリム「オンボロ寮とは大違いなんだぞ！」