雪の女王【twst】 (ページ11)

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10話ページ11

ロザリア「というか…後輩がこんなに頑張ってるんだから、ケイトも自分で勉強してみたら？」

ケイト「うーん、ど正論きちゃった…」

『……あ、僕、用事があったんだ…もう帰りますね』

ケイト「そうなの？なら無理にこっちに参加しなくても…」

『いえ、この時間も楽しいので…それでは、また明日』

ロザリア「じゃあね、A！また来てね。」

『うん、また来るよ。』

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夕方ミュラッカ寮自室

『…あ、菓子折り』

そういえば、とふと思い出した。
以前監督生と会った時に菓子折りを持って行こうといったんだったな…後から行こうにも忘れちゃうし、まだ購買開いてるかな…

というか、ケイト先輩たちと別れた時に言った用事ってこれなんだよね。こんなに忘れっぽいかな、自分…

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夕方購買部

サム「hey、小鬼ちゃん！欲しいものはなんだい？」

『あー…お菓子の詰め合わせってありますか？』

サム「in stock now！このサムにお任せを！」

『ありがとうございます、サムさん』

お菓子の詰め合わせを持ってきてくれたサムさんにマドルを渡す。

サム「小鬼ちゃん、いつものお礼に…割引券はいかが？」

『えっ、いいんですか？ではありがたくいただきます！』

サム「またのご来店を！」

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夜オンボロ寮前

『…寒い』

秋は夜になると少し冷える。

『ついた…』

オンボロ寮と呼ばれているその建物は、オンボロと呼ぶのにふさわしいほど古びている。

コンコン、とノックして、反応を待つ。

グリム「なんなんだゾ、おれさま今から寝るとこ…ん？あ、オメー…」

『僕のこと覚えてるかな？この前挨拶したAだよ。夜分にごめんね。お菓子を届けにきたんだけど…』

グリム「ふなっ！？お菓子…！」

『監督生さんにも渡しておいてね。はい、これはグリムの分。』

グリム「ふなぁ…！ありがとうなんだぞ…！」

『うん、どういたしまして。食べるのは晩御飯が終わったらだよ。』

グリム「わ、わかってるんだぞ…」

『じゃあ、またね。』

グリム「お、おいっ！」

『…どうしたのグリム』

グリム「き、今日オンボロ寮の部屋に泊まってほしいんだぞ…」

『…なんで？』

グリム「えっと…あ、アイツ…おれさまのことまともな扱いしねーんだぞ！」

『…だったら私の寮に泊まりに来ればいい話じゃ』

ユウ「グリム！なにして…は？あんた、何しにきたの？」