七話 ページ8
『す、すいません…私、友人が少ないものでしてね、こういう経験もあまりした事がないのですよ…』
兄弟も、弟しかいませんし。と付け加える。
鬱「え、じゃあ俺らがAちゃんの初めての友達？」
『ええ、そういうことになりますね。』
じゃあAちゃんの初めては俺らがもらったんやな…と鬱が言い、コネシマさんが「気色悪りぃなお前！」と言って頭をはたく。
「いてて…でも、Aちゃん友達いっぱいいそうな顔しとんのになぁ…」
『家からあまり出ていなかったので、外で誰かと交流するのもしていなかったんですよね。』
コネシマ「ふーん。…てか、弟おったんやな。A。」
『ええ。今年で15歳の弟が一人…』
「あ、年はそんなに離れとらんのな」
なんて雑談をしながら歩いていれば、ピコンッと通知音がした後に目の前に表示が出た。
なんだこれ…強制イベント発生？
あ、そういえばこの世界、乙女ゲーの世界だったわ…
イベントって言ったって…何のイベントだ？えっと、このゲームやってて最初に起こったイベントって何だっけ？
確か、ヒロインとぶつかる…
え、ヒロインとぶつかる？
ちょうど何のイベントか思い出した時にはもう曲がり角にいて、向こうからは人影が。
…これむしろ、避けない方がいいのでは？
だって、下手にストーリー壊してバグが起きた〜とかなったら怖いし…
「…〜、それでね…」
向こうからは話し声が聞こえる。もう誰かと行動しているのかな？
「…そうなの〜！それで、こんど…『うわっ、』キャッ！」
とりあえずそんなに考える時間はなかったのでそのままストーリー通りに進むことにし、ヒロインのアリスとぶつかった。そこで隣にいたのは、攻略対象のシャオロン。
『す、すみません…お怪我は？』
ヒロインに声をかけて手を差し出す。
「……いいえ、大丈夫です！ありがとうございます！」
ヒロインはその手を取り立ち上がって、私に礼を言った。
『いいえ、こちらこそ…ぶつかってしまい、申し訳ありません。…あぁ、制服が汚れていますわ、ハンカチをお貸します。これで、制服の汚れを取ってくださいまし。』
「え、でも…」
遠慮して受け取らない…
めんどくさいので強制的にヒロインの手にハンカチを握らせる。
『いいんです、ハンカチなら予備を持っているし、家にもあるので。…あぁ、そのハンカチは返さなくていいですよ！では。』
「あ、ありがとうございます…」
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すた(プロフ) - サラミさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年12月12日 22時) (
レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。体調に気をつけて、頑張ってください。更新待ってます!! (2022年12月12日 21時) (レス) @page38 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - ユカさん» ありがとうございます！！あんまり更新できてなくてすみません！！頑張ります！ (2022年9月24日 22時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - すごい面白いです！更新ずっと待ってるので頑張ってください！！ (2022年9月24日 21時) (レス) @page31 id: 43dd0d6090 (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - 夜焼さん» ありがとうございます！！応援コメントはマジでモチベになるので嬉しいです！更新頑張りますね！ (2022年8月29日 19時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すた | 作成日時：2022年7月10日 23時
