五話 ページ6
『大丈夫です！じゃあ、私は何をすれば？』
らっだぁ「んーとね、じゃあこれ、向こうに置いて、これをこっちに置いて。このノート、結構ズッシリしてるから、気をつけてね！」
『はい。』
何冊かのノートをそれぞれ指示された場所に置く。
確かにズッシリとするが、どうしても持てないわけではなかった。
『終わりました！他に何か出来ることがあればやりますが…』
らっだぁ「えっ、流石に大丈夫！ありがとう！…俺がコンちゃん達に怒られちゃうからね。」
『こ、コンちゃん…？』
らっだぁ「あぁ、コンタミ先生の事。俺、コンタミ先生の事コンちゃんって呼んでるんだよね。」
『なるほど、コンタミ先生、ですか…』
らっだぁ「…あ、そういえば俺の名前言ってないよね？"先生"だけで呼ばれるのも慣れてないし。俺の名前は猿山らだお。らだお先生、とか〜、らっだぁ先生とかって呼ばれてるかな。好きなので呼んでいいよ〜。」
『わかりました。らだお先生。』
らっだぁ「それでヨシ！仕事手伝ってくれてありがと〜」
手伝いを終えて自分の席についてのんびりしていると、ぞろぞろと人が入ってくる。もう既にグループが出来ているところもあって、皆楽しそうに喋っている。
席が埋まり始めて、ギリギリにきた子は誰かの横に詰めて座る様子が見られる。
けど私の隣には誰も来ない。おそらく外見だろう。
黒髪、黒目が嫌なのかな？
誰かが私の事を話していないかと耳を澄ませる。すると、
「ねぇ、見てよあの人…黒髪黒目よ、珍しいわね…」
と小さく声が聞こえた。
なるほど、珍しいか…まぁ、この世界、見たところ、金髪、赤髪など、前世ではあまり見ないような髪色の人が多い。
隣に誰もいないのは流石に寂しいな、と考えているとドアが開く。そこにいたのは、私に婚約を持ちかけてきたコネシマさんで、コネシマさんが入ってきた途端女子のざわめきが大きくなる。
コネシマ「…！」
コネシマは、教室をぐるりと見回して、人を探しているかのような挙動を見せた後、私の方を向いてパァっと顔を明るくさせた。
コネシマ「なぁ、Aさん…よな？隣、座ってもええ？」
『えぇ、どうぞ。貴方は、コネシマ様でしょう？お久しぶりですね！』
「…おぉ、覚えとってくれたんか、ありがとな！そう、俺コネシマや！様はつけんでええよ。」
『えっ、でも…人目が気になりますし…』
「ええんやええんや！」
『は、はぁ…あっ、そういえば、婚約の件なんですが！』
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すた(プロフ) - サラミさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年12月12日 22時) (
レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。体調に気をつけて、頑張ってください。更新待ってます!! (2022年12月12日 21時) (レス) @page38 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - ユカさん» ありがとうございます！！あんまり更新できてなくてすみません！！頑張ります！ (2022年9月24日 22時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - すごい面白いです！更新ずっと待ってるので頑張ってください！！ (2022年9月24日 21時) (レス) @page31 id: 43dd0d6090 (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - 夜焼さん» ありがとうございます！！応援コメントはマジでモチベになるので嬉しいです！更新頑張りますね！ (2022年8月29日 19時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すた | 作成日時：2022年7月10日 23時
