34話 ページ35
ヒロインはそうヒステリックに叫び、私の胸ぐらを掴んだ。
『え、ちょっと…！離して…！』
アリス「うるさい！！抵抗するな！！」
そしてそのまま私の頬を叩く。
ぱんっ、と乾いた音がなり、私の頬がじんじんと痛む。
『いっ、た…』
「ふんっ、ざまぁないわ。アンタは調子に乗りすぎたのよ。」
『はぁ、そうですか…』
何故だか今なら目の前のコイツを負かせそうだ。
普段でもいけるんだろうけど。
そう思ってしまえば、あとは簡単だ。
「は？何？まだ殴られたいわけ？」
『今度は君が殴られるんだよ、歯ぁ食いしばってね』
「…は？なにいって、」
ぱんっ、とまたもや乾いた音が。
「い"っ……」
『これで殴る側の気持ちも殴られる側の気持ちもわかったね。さぁ、もう話は済みましたか？私、まだやりたい事が他にあって…』
蹲っているヒロインをよそ目に部屋から出て行こうとすると、ヒロインが叫ぶ。
「たっ、助けて！！誰かっ！！」
『…なるほど』
コイツ、私を嵌める気だな。だけど、私が怒られるならヒロインも怒られるからね。
「ん〜？何、どしたの…って、あ！A！おひさ〜！」
私を見つけ抱きついてくるらっだぁ先生。
それ大丈夫なんですかね…そのうちセクハラとかで訴えられそうで心配…
『久しぶり、ではないですけど…こんにちは、らっだぁ先生。』
「おうおう、いい返事だ。…それで、何？キミ、何叫んでたの？」
「わっ、私…この人にぶたれて、それで…」
「え〜、それホント？」
『まぁ、かるーく叩いたくらいなんで…というか、向こうも叩いてきたんでどっちもどっちですね』
「なーんだ、そうなのー？ちなみに先に叩いたのはどっち？」
『アリスさんですね』
「っは？ち、違います！この人は嘘をついてます！」
『っち…埒があかないんで黙ってください、被害者ぶるのもやめて』
「うーん…🤔よくわかんねぇ…きょーさん呼ぶか！」
そう言ってらっだぁ先生はきょー先生を呼びに行った。
「チッ、何してんのマジで」
『やり返しただけですけど…それの何がいけないんです？』
「人を叩く事に躊躇はないの？バカだね」
『それはあなたでは？というか、「躊躇」なんて難しい言葉、貴女知ってたんですね。貴女は頭が悪いですから、知らないかと思ってました。』
「こいつ…！！」
『ふふ、煽られたので倍にして返しました。あぁ、弱者に勝って優越に浸るのがこんなに楽しいとは思いませんでしたね…』
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すた(プロフ) - サラミさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年12月12日 22時) (
レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。体調に気をつけて、頑張ってください。更新待ってます!! (2022年12月12日 21時) (レス) @page38 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - ユカさん» ありがとうございます！！あんまり更新できてなくてすみません！！頑張ります！ (2022年9月24日 22時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - すごい面白いです！更新ずっと待ってるので頑張ってください！！ (2022年9月24日 21時) (レス) @page31 id: 43dd0d6090 (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - 夜焼さん» ありがとうございます！！応援コメントはマジでモチベになるので嬉しいです！更新頑張りますね！ (2022年8月29日 19時) (レス) id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すた | 作成日時：2022年7月10日 23時
