君の言うたっちゃんは俺じゃない (ページ7)

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阿部side

『ねえ阿部、最近付き合い悪くない？』

舘さんにそう言われた時が1番怖かった。

実は分かってて言ってるんじゃないか、なんて思って。

「……そう？ごめん、最近新しい資格取ろうと勉強始めてさ。楽しくなってきちゃって」

なんて適当に嘘ついて。絶対バレてる、

『………そう。まあ、みんな寂しそうだし、ご飯の時はなるべく来てよ』

「うん。ありがとう」

きっと舘さんは分かってた。

俺が何か隠してること、そしてカバンの中に入ってる千葉東京間の定期を。

ふっかは最近やっと元気を取り戻してきたところだった、

尚更バレるわけにはいかなかった。

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A産まれた!

この文面と共に息子とツーショットで送られてきたまじでスマホ落とすかと思った。

しかもメンバーもいたし、見せろ見せろと大変だった。

適当に、親戚が出産したって言えばおめでとう～！なんてみんな祝福してくれた。

ふっかは、どこか寂しそうな顔してたけど。

”俺も本当はこうやって祝われるはずだった”

って悲しいんだろうな、

ごめんね、最初に見せてあげれなくて。

その日から、俺は祐と会い、仲良くなった。

『あーーちゃ？』

「違う、阿部ちゃん。」

『あーちゃ！』

『すぐ喋れるわけないでしょ？あーちゃで許してあげて』

エプロンをつけながら祐のミルクを作ってるA。

申し訳ないけど、新婚みたいだなってちょっと楽しんじゃった。

これは、秘密で。

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『阿部ちゃんがいないなーって時、大体Aのとこ行ってたの？』

「うん。」

『いやうんじゃないでしょ…………』

あからさまに落ち込むふっか。

『なんで阿部ちゃんが俺の子供の成長見届けてんの……』

「いや、俺も思うよそれは」

「でも、Aの意見尊重した結果がこれ」

そう言えば、また悩むふっか。

『……今からでも間に合う？』

その言葉は、きっと

”今から祐に父親として受け入れてもらえるか”

って意味だろう。

「どうだろう。SnowManの深澤辰哉、って認識でかいんじゃない？Aのおかげでスノ担だし」

『誰？俺とか言わない？』

「さっき見てた？佐久間が好きだよ祐は」

『ぐあーーそうだった……』

また落ち込むふっか。喜ぶ要素ゼロすぎてごめんさっきから。