君の言うたっちゃんは俺じゃない (ページ1)

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深澤side

「ねえA？俺、Aと結婚して子供と一緒に幸せに暮らすのが夢なんだ、

だから、俺がデビューしたら叶えてくれる？」

『うん。私もたっちゃんとの子供欲しいし結婚したい！！』

情事後のベッドの上で2人でわいわいと話す。

まだ20歳、俺もJrでMis Snow Man として活動していた。

高校1年生の時から付き合ってる彼女、Aとももう5年目。

喧嘩もいろいろあったけどなんだかんだ仲良く、ラブラブに過ごせている。

まだ20歳だしお金も仕事も大してないから夢を語るだけの生活。

成績優秀だったAは高卒で大手企業に勤めることができ、大変だと言いながら生き生きと働く姿を毎日見ている。

同棲を初めて早1年、Aといるのも日常と化して来たところ。

毎日、幸せだった。

Aにおはよう、と起こしてもらえて、美味しい朝ごはんを食べて。

家に帰ればエプロンを来たAが出迎えてくれて、週2くらいのペースでえっちして。

幸せ、だったんだけど。

ある日、Aは跡形もなく俺の前から消えた。

大きな喧嘩もしていない、なんなら前日も2人で愛を確かめあったはずなのに。

会社に聞いても、辞めました。と言われ、

共通の友人に聞いても、知らないの一言。

Aは、元から居なかったかのように消えた。

ねえ、今どこで何してるの？

いつまでも咲かない俺に飽きた？

それなら、思いっきり振ってからいなくなっていいじゃん。

おかげで、デビューを控えた1年前ですら、彼女もできないし、女に興味湧かないんだよ。

ねえ、他の男と結婚した？幸せな家庭築けた？

俺は今でもAを探してるんだよ。

もう一度、たっちゃんって呼んでよ

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