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「....責めるとか、そういうことをしたいわけじゃない。そもそもこれは俺が始めたことだから。忘れる為に利用してって言ったのも全部、....全部、俺」
「....」
「最初は振り向かせるつもりだった。好きになってもらえるように頑張ろうって思ってた。本当ならAがその人のことなんか考える時間もないくらい夢中にさせるべきだった。....でも出来なかった」
「....」
「いつの間にか自信なんてこれっぽっちもなくなって、��これだけ一緒にいたんだから、これからも一緒にいてくれるだろう��って、情に期待してた」
「そんなんで、好きになってもらえるわけないのにね」と涙を浮かべる。
そして彼はズッと鼻を啜り、赤い目を細めて無理矢理笑った。
「だからどうするのが正解なのかいっぱい考えた。考えて考えて考えて、今ようやく一つの結論に辿り着いた」
「....」
「これは、書かないことにする。それから2人は....先輩と後輩の関係に戻る」
彼は薄っぺらいその紙を静かに畳んだ。
「好きな人の幸せを一番に考えた結果、こうするのが最善だという結論に至りました。これは俺の精一杯の強がりです」
「最初から最後まで勝手に決めてばかりでごめんね」と目に涙を溜めながら言う彼。
私を悪者にすればいいのに。
私がいつまでもふらふらしているからこんな辛い思いをしているのに。
....この人は最後の最後まで優しさをくれる。
底抜けの優しさに何度も救われたあの日々を思い出すと、視界がボヤけていった。
「そんな顔しないでくださいよ！大丈夫です。俺、未来ある若者なんで。男は30からって言うじゃないですか。あと3年も準備期間があるなんて多いくらいっすよね」
��後輩として��無理矢理明るい雰囲気を取り繕う彼の痛々しい笑顔が脳裏にこびりつく。
彼に出会えていなかったらきっと前を向くことも笑うことも出来てなかった。
今の私があるのは、確実に彼のおかげだ。
それだけは揺るがない事実。
それなのに、たくさん助けてもらったのに、
....最後まで彼の優しさに甘えて、
「A」
「....っ」
「今まで一緒にいてくれてありがとう。すっごく幸せだった。いつか、ショウタくんとちゃんと話せるといいね」
最後に「大好きでした」と告げて、一筋涙を流す。
強引に始まった私たちの関係は、こうして強引に終わりを告げた。
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cleam(プロフ) - 花恋さん» 花恋様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません……コメントをいただいていたのに見落としてしまっておりました🙇🏻♀️とても素敵なコメントをいただけて嬉しく思います。ありがとうございました🙇🏻♀️ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
花恋 - cleam様、完結おめでとうございます...！今まで沢山の素敵なお話をありがとうございました！毎回楽しく読ませて頂いてましたが、特に今回の作品はまるで一本の映画を見ているようでめちゃくちゃ感動しました。本当にお疲れ様でしたありがとうございました...！！ (2022年3月24日 3時) (レス) @page50 id: b45d38f13c (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ぺふさん» ありがとうございます（ ; ; ）うわぁ....1番好きだなんて嬉しすぎて何と表現したら良いか、（涙）最後まで楽しんでもらえて本当に良かったです。そしてお心遣いもありがとうございます。全力で頑張ってきます！ (2022年3月21日 7時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます😭たくさんたくさんお読みいただけて光栄です....！今は少しロス（？）状態ではありますがこれから来る新生活、頑張りたいと思います！そうですね＾＾これからも活躍する9人をいっぱい応援していきましょう！ありがとうございました！ (2022年3月21日 7時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - asami13さん» ありがとうございます（ ; ; ）わぁ、良かった....（ ; ; ）またいつか書ける日が来ることを夢見て実生活の方を全力で頑張りたいと思います！ありがとうございました！ (2022年3月21日 7時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2022年3月3日 0時
