◎ forty 5 . ページ46
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悩みながら一つ一つ丁寧に文字を打ち込む、壱馬さんをじっと待つ。
壱『俺と愛華が何で2人で暮らしてるか、話してなかったよな。
よくある話かもしれないけど、母親が浮気してさ。俺の目の前で"ばいばい壱馬"って、言ってそのまま。
父親は元から俺らには興味なくて、家にもほとんど帰ってこねぇし、ただ金だけ。金で解決する訳ねぇのに。
だから、俺達は2人で住むって言っても一切止めることも無かったし、自分は女とよろしくやってるよ。
そういうのもあって、女がダメになって、結局寄ってくるのは顔とか、金とか、外面しか見ない奴ばっかで、とにかく女なんて絶対信用出来ねえって思ってた。
女は裏切る生き物だって思ってずっと生きてきた。』
前に愛華ちゃんが言ってたことを思い出す。
壱馬さんは女の人がだめだって。
高校生の二人があんな大きなマンションに
二人暮ししているのも気になってた。
でも、聞いたら行けない気がしてた。
こういう時なんて答えるのがベストなんだろう。
きっと、壱馬さんはベストな答えを求めてるんじゃない。
きっと、ずっと誰かに話したかったんだと思う。
いつもより小さく見える壱馬さんの頭を撫でた。
大丈夫。大丈夫だよって伝わればいい。
壱馬さんは少しだけ私の肩に寄りかかってきた。
壱『でも、Aちゃんは大丈夫みたい。こうやって近く行っても嫌じゃない。』
嬉しさが顔に出てしまい、ちらっと横を見れば壱馬さんも微笑んでくれて、また恥ずかしくなった。
壱『ねえ』
壱『君に、声を届けたいって言ったらどうする？』
声を？
「え？」
壱『俺はAちゃんに俺の声を聞いてもらいたいし、俺も君の声を聞きたい。Aちゃんと話したいよ。』
声ってなんだろう。
いつから音が聞こえない？
いつからこうなった？
…考えたくない自分がいる。
素直にわたしも声が聞きたいって言いたい。
聞こえるならもちろん聞きたい。
でも、怖い。
壱『今は無理でも、絶対に声を届けるから』
Aちゃんは笑ってて！って笑顔で言ってくれた壱馬さん。
いつか、そんな日がくればいいな。
…今はそう思うので精一杯だった。
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せなしゃん。(プロフ) - angelさん» コメントありがとうございます┏○┓ パスワード解除いたしましたので、よろしくお願い致します…… (2019年11月29日 6時) (
レス) id: 79ac0b1708 (このIDを非表示/違反報告)
せなしゃん。(プロフ) - kyokoさん» 大変申し訳ないです！パスワード解除いたしましたので、また見ていただけたら幸いです(´TωT｀) (2019年11月29日 6時) (レス) id: 79ac0b1708 (このIDを非表示/違反報告)
angel(プロフ) - 続きが読みたいです！パスがかかって残念です。 (2019年11月10日 22時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
kyoko(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます！パスワード教えて貰えますか？ (2019年9月5日 1時) (レス) id: d7fe525af4 (このIDを非表示/違反報告)
せなしゃん。(プロフ) - ゆいさん» バグだったんですね！(T_T)これからも頑張ります！ (2019年8月28日 6時) (レス) id: 5631a43f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せなしゃん。 | 作成日時：2019年6月23日 9時
