アイドルだって失敗することはあります！？２ (ページ34)

今日:43 hit、昨日:31 hit、合計:106,359 hit

つづきページ34

・

〈渡辺くんside〉

さすがに隣からの泣き声に目が覚めて、そのあとは寝ようにもなかなか寝付けなかった。

しかも、途中でドンって聞こえるし。

で、部屋に行けば布団に潜り込んでる阿部と、ラウールを抱きしめる佐久間。

ラウールに関しては排泄中。

とりあえず、俺は阿部を連れて、俺らの部屋へ。

阿「これくらい、大丈夫だから、ほんとに」

渡「なら見せてみろよ」

阿「見せるほどでもないって」

渡「ラウールが体調悪いから我慢してんの？」

阿「別に、そうゆうんじゃ、」

渡「じゃあ、素直に見せろって」

手を後ろに隠されるから肘を手前にやると、異様なまでに痛がった。

阿「・・・ｯ...」

渡「明日、仕事前に病院だな」

阿「むりだよ、」

渡「なら、痛み止め飲んで仕事終わりそのままマネージャーに連れてってもらえ。大事になる前に早いとこ診てもらわないと」

阿「・・・今は、落ちたばっかで痛いけど、明日になったら治るって」

渡「お前な」

阿「ラウ、ずっと泣いてるし俺が弱音吐いてらんないでしょ」

ラウールは寝てても痛さに起こされるから、グズグズもいいとこ。

佐久間は寝てないっぽいから、とりあえず、俺と康二で見てることに。

朝5:00。

佐久間がこっちに来た。

佐「らう、どう？」

向「眠そうやな笑とりあえずあの後は起きてへんよ」

佐「そっか...ふわぁ...こぉじぃー」

向「うわ、びっくりした...」

佐「翔太」

渡「んー？」

佐「阿部ちゃんってさ、こっちに戻ってきたよね？」

渡「のはずだけど」

佐「いないんだよね」

渡「トイレとか？」

佐「なのかな」

向「結局、阿部ちゃんの手首ってどうなったん？」

渡「あぁ、大丈夫の一点張りで見せてもくれなかった」

佐「そっか」

あ、ちなみにラウールの熱は下がったよ