深澤家のものがたり

☆ ページ7

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〔康二side〕

またやられてる真都。

さすがに今日もって、やばいよな。

自転車をとめて、行けば内容はぁ真都に教えてもらったのと一緒。

だから、ちゃんとこの子たちの話を聞きながら注意する。

康「でも、この子だって、お家にお母さんもお父さんもいないかもしれないけど、お仕事でいないってこともあるんだよ？みんながみんなお母さんとお父さんと暮らしてるわけじゃないの。おばあちゃんやおじいちゃんと暮らしてる人もいる。それぞれにそれぞれの理由があるの。
だから、もうそうゆうことでお友達いじめちゃダメ。いじめって、やってる本人は楽しいのかもしれないけど、やられてる方ってすっごい苦しいんだよ？
だから、もう誰かを傷つけることもいじめることもダメ。お母さんとお父さんが知ったとき、悲しむよ？」

男子2「..はい、」

康「ん、君は？わかった？」

男子1「ウザ、高校生がなんだよ。高校生がそんなに偉いのかよ！」

康「そりゃね、君より長く生きてる分いろいろ学んだことあるよ？まだ小学生の君たちにこんなこと言いたくないけど、ちゃんと礼儀正しく言葉使わないと中学校入って、先輩にそんなウザとか敬語使えないと痛い目みるよ」

男子1「ふっ、帰るぞ」

男子2「...」

男子1「はやく！」

男子2「真都、立てる？」

真「え、」

男子2「ん、」

真「...ん、」

男子2「っしょ...真都、くん、ごめんなさい」

真「...うん、」

男子2「...ｯ..」

男子1「なにやってんだよ。早く行くぞ」

男子2「自分も親と暮らしてないくせに、真都くんいじめてんの、バカじゃねぇーの。俺もう無理。明日から話しかけんな。真都くん、一緒に帰ろ」

真「...」

真都がこっちを見てくる。

康「？」

真「康二くん」

康「ん？」

男子2「え？」

真「康二兄ありがとう」

男子2「え、真都くんの兄ちゃん？」

康「うん、真都と仲良くしてあげてな？」

男子2「はい！」

康「じゃあ、真都リュック貸しな？」

真「ん、」

康「先帰ってるよ」

真「わかった！」

何とか仲良くやってけそうだな。

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