深澤家のものがたり

☆ ページ5

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〔照side〕

散々怒られた蓮は俺に抱きついてきた。

抱っこしてやれば、ギュッとしがみついてくる。

蓮「ぅｯ..ぁｯ..おえｯ..ぅぅぅぅ..」

照「吐いた？」

蓮「んーんｯ..ｸﾞｽｯ..ぅぅぅぅ...」

照「一回深呼吸な」

大「辰哉って、怒ったあといつもあんなだよね」

涼「怒るのも疲れるからね。大介兄さんも怒られてこれば？」

大「えっ！なんで！？俺なにもしてないよ！！」

涼「耳元でうるさい！」

大「ご、ごめん」

翔「ちぃ兄、怒られてもまたやるでしょ」

大「やんないもん、」

ほんとに20代後半なのにほんとにうるさい。

蓮「ひーくんｯ..も、いいｯ..ｸﾞｽｯ..」

照「んー？いいの？」

蓮「れん、おもいｯ..ｸﾞｽｯ..」

照「重くないよ。鍛えてっから心配すんなよ。甘えたきゃたくさん甘えな？」

辰哉兄さんがあんだけ怒ったんだから俺はそれと同じぐらい甘やかしてやろう。

照「一緒に風呂入るか」

蓮「うんｯ！」


先に俺が入って洗って、終わって蓮を呼んで洗ってあげて、一緒に湯船へ。

照「蓮」

蓮「ん？」

照「なんで学校行きたくないの？」

蓮「...行きたくないから、」

照「でも、理由もなしに学校休んでると高校行けなくなるよ？」

蓮「..うん、」

照「上がるか」

蓮の髪の毛を乾かして、自分のを乾かしてると蓮が抱きついてくる。

照「蓮、どうした？」

蓮「んーんｯ..」

照「そっか」

乾かし終え、蓮を抱き上げてリビングへ。


辰「蓮、おいで？」

いつもの辰哉兄さんに戻ってる。

でも、蓮は俺にギュッとしがみつく。

照「蓮？辰哉兄さんもう怒ってないよ？」

蓮「たつやにいちゃ、こしｯ..ぃたいもんｯ..」

照「あぁ、」

蓮「んぅｯ..」

照「眠いか」

背中トントンすればすぐに重たくなる。

辰「蓮、ごめんな？」

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