深澤家のものがたり

☆ ページ39

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〔照side〕

辰哉兄さんは、久々に泣いて疲れたのか俺に抱きしめられたまま寝ちゃって、抱っこして部屋に運ぶ。

大「え、たつ？」

照「寝てっから」

大「ベッドに寝かせたら詳しく教えて」

照「ん、」

ベッドに寝かせ、また俺の部屋へ。

大「で、なんであぁなったの」

さっきのことを全部話した。

大「...たつに背負わせすぎちゃったね」

照「なに、大介兄さんも泣くの？」

大「俺は、泣かないよ、？」

照「説得力無さすぎでしょ」

大「ちがうよ、照が変な気持ちにさせるんじゃん」

照「なんだそれ笑変な気持ちって笑」

大「なんか、鼻の奥ツンってすんの！照のせいだから！」

照「いや、泣きそうなんじゃん」

大「だから、俺は泣かないって。俺が泣いたって、たつを苦しめてきたのに変わりはないし、俺が泣いたからってたつが変われるわけでもない。なら、俺が明るくしなきゃでしょ？」

照「なんかよくわかんねぇーけど」

大「とにかく、俺は泣かないって決めてんの」

照「変なの決めてんのかよ」

大「変なのって...わかってるよ、けど、さ、、」

言葉に詰まらせる大介兄さん。

2人目子守りか？なんてね。

あまり甘えてくる弟いないし、兄貴たちが甘えてくれんならそれはそれでいいかな。

大「ｯ..ひかるｯ...ｷﾞｭｯ..」

照「ん、ｷﾞｭｯ...」

大「はないたいｯ...」

照「え、そこ？」

声は詰まってるし鼻痛いらしいけど泣けない大介兄さん。

変な決断するからだろ。

大「やっぱ俺無理だよ、泣くとか」

照「...そうかな」

膝に乗せて背中をさする。

大「...そうだよｯ..おれはなかないんだもんｯ...」

照「そんな決断やめて泣けって」

大「泣かないの！」

照「え、辰哉兄さん？」

ﾍﾟﾁﾝｯ...

乾いた音が響く。

照「...大介兄さん？」

大「なにすんだよｯ！」

取っ組み合いが始まる。

照「やめろ。涼太！」

大「んだよ！」

辰「変な決断してんじゃねぇーぞ！」

大「辰哉に関係ねぇーだろ！」

涼「なにやってんのさ」

俺は辰哉を涼太は大介を止める。

翔太が来て辰哉を連れ出してくれて、涼太に下4人廊下にいるって言われて廊下に出れば亮平にくっついて3人は泣いてて亮平も涙目ながらに慰めてる。

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