☆ ページ18
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《fukazawa》
言われたら、阿部ちゃん前に比べて痩せて細くなってるし、少し頬も痩けてる気がする。
目元のクマもすごいと思う。
深「こんなになるまで、よく頑張ったよ。えらい」
阿「ｸﾞｽｯ...」
深「ん、気済むまで泣きな？」
それからずっと泣いてた阿部ちゃんは寝落ちしちゃった。
そっとベッドに寝かせて、布団をかけてあげる。
深「ちゃんと休むんだよ。ちょっと行ってくるから」
照に車を出してもらって、事務所へ。
阿部ちゃんに教えてもらった電話番号を教えれば1発で見つけ出してくれて、すぐに呼び出された。
まぁ、そこからはすぐよ。
その人はバッサリその場でクビが言い渡された。
帰りの車。
岩「阿部、なんで隠してたんだろ」
深「口止めされてたんじゃない？」
岩「それだけならいいけどさ」
深「まぁ、なんとも言えないね」
手を洗って、阿部ちゃんの部屋に行けば、魘されてて。
深「阿部ちゃん！阿部ちゃん！」
阿「っは、、ぁ、」
深「大丈夫？」
阿「ぁ、」
深「ん？」
阿「ｯ..ぁ、」
深「声、出ない？」
阿「ｺｸｯ...」
深「まじか」
俺の腕を両手で掴んでどうしようとでも言いたげな表情。
深「ｷﾞｭｯ...」
阿「ｸﾞｽｯ...」
深「大丈夫大丈夫。いま、心奏呼ぶから」
阿「ぅ、」
かすかに漏れる言葉でどうにか聞き取る。
深「あ、かないまいい？」
『やだ、ラウちゃんの頼みなら行くけど』
深「あべ」
『ん？阿部？阿部くんがどうしたの？』
深「実はさ、スタッフさんに嫌がらせされてて、声出なくなっちゃって」
『わかった。5分後』ﾂｰ..ﾂｰ..
ほんとに5分もしないうちに来た。
ガッツリ部屋着だけどな。
「阿部くん、やっほ！耳は聞こえる？」
阿「ｺｸﾝｯ...」
「じゃあ、字は書ける？タブレット持ってきたから筆談しよう？」
阿「ｺｸﾝｯ...」
「じゃあ、お兄ちゃんはバイバイ」
深「え、俺いたらダメなの？」
「部屋狭い」
深「だれが顔デカイじゃ！」
阿「ふっ」
「よかったね、お兄ちゃん。阿部くん笑ったよ」
深「・・」
−−−−
《》のかっこは筆談って意味です。
−−−−
阿《ふっかいてもいいよ》
「絶対うるさいじゃん」
阿《だめ？》(首こてん)
「ぅ、か"わ"い"い"」
阿《心奏ちゃん？》(首傾げ)
「うわ、漢字まで！もう、仕方ないな。阿部ちゃんに免じて今日はいてもいいよ」
阿《ありがとう！》
「かんわいい笑家に連れて帰っていい？」
深「は？何言ってんの？誘拐か？」
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作者名：抹茶
| 作成日時：2021年8月29日 6時
