【２】田中さんと深澤さんに取り合いされてます。 (ページ5)

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揺らぐ気持ちページ5

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あれから数日

LINEで辰哉くんとやりとりはしているものの

返事はやっぱりどうしても遅くて

わかってる忙しいのは

でもやっぱり少し、寂しくて

会えない時間が寂しさを加速させる

「……会いたいなぁ…」

ポツリと呟いた声は

私一人だけの部屋に消えていった

ベッドの上私一人

忘れられない貴方の香り

なんだかすごく胸が締め付けられて

貴方の香りがほんの少しだけ残るベッド

顔を押し付けて枕を濡らした

好きな人に会えないのって

こんなに辛いんだ…

ﾋﾟﾛﾝ

中々止まらない涙を制止するように

ラインの通知がなった

「っ、辰哉くん…かな…？」

身体をおこし、スマホを手にとる

そこには【田中】の文字

「辰哉くんじゃ……な、い…か」

"諦めてねぇから"

そういった樹の顔をふと思い出した

ラインの内容を確認しようとトークを開くと

電話がかかってきた

どうしよう、出ても、いいの……？

でも…寂しい…辰哉くんに構ってもらえなくて

ごめんなさい辰哉くん、１回だけ、

話す、だけだから

そう思い、電話に出た

「もしもし……？」

田中「急にごめんね、今撮影終わってさ、久々にここいんの。暇だったら会えね？別に、なにもしないから。ただ、飯でもどうかなって」

「……私で、よければ…」

田中「…いーの？……じゃあ、家の前に行くから。着いたら降りてきてよ。じゃあ」

そういって、通話は切れた。

……なんか…寂しさを埋めるために

樹利用して辰哉くん裏切ってる……？

どうしよ、私……

ゆきのに相談しようにも、彼女は今実家。

病院の検査の日とかいってたかも

今から連絡してもおそい

自分で、なんとかしなきゃ……

でも…どうしても……寂しいの…

辰哉くん……私、裏切り者？