ふかざわきょうだい２ (ページ14)

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施設育ちの気持ちページ14

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《康二くんside》

家に帰ると珍しくお兄ちゃんたちが全員揃っとった。

康「どしたん？」

辰「あぁ、」

昼間のことを軽くやけど教えてくれた。

康「それって、施設育ちやってバレたからちゃう？」

大「バレただけでこんなことになる？」

康「大介くんやお兄ちゃんたちにはだけかもしれんけど、俺らにとっては大事で。施設育ちってバレてなにかある訳ちゃうけど、それが原因でいじめられることもある。
きっとらうるはいじめられたんとちゃうかな」

手を洗い、部屋へは行けへんねんな。

康「らうる、ただいま。ドア開けてくれへん？」

ｶﾁｬﾝｯ...

康「ありがとう」

ｶﾞﾁｬｯ..ﾊﾞｼﾝｯ...ｶﾁｬﾝｯ...

康「泣いたの？」

ラ「ｯ...」

急いで部屋着に着替えて、ラウールを膝に乗せる。

康「お兄ちゃんたち、すごい心配しとったよ？」

ラ「ｸﾞｽｯ...」

ラウールは学校でされたことを全部話してくれた。

康「そっか。それは辛かったな？」

ラ「ぅ、ぅぅぅぅｯ...」

康「ｷﾞｭｯ...」

ラ「うぁぁぁん...！」

一頻り泣いたラウールはそのまま寝落ちしてもうた。

抱っこからおんぶに変えて、リビングへ。

で、俺から学校でされたことを全部話した。

康「これ、多分一応先生が洗ってくれたんやと思う」

辰「洗濯か」

康「俺、部屋で勉強しとるわ」