ふかざわきょうだい２ (ページ13)

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ラウールくんの我慢ページ13

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《ラウールくんside》

家に帰ったら、お兄ちゃんたちが誰かしらいる。

でも、迷惑かけたくないから。

ラ「お兄ちゃんたち、みんな仕事とか学校だから電話しなくていいです。ちゃんと自分で話すんで」

保先「そう？じゃあ、気をつけてね」

ラ「はい」

家には帰らず、家から少し遠い公園へ。

小5なのに、おもらししてお兄ちゃんたちに絶対嫌われる。

家に帰りたくない。

涼「ラウ？」

ラ「ｯ！」

涼「どうしたの？」

ラ「・・・」

涼「え、ちょ、ラウ！」

一生懸命走るけど、涼太くんの足が早くて、抱きしめるように捕まえられる。

涼「どうしたの、？」

ラ「なんでもない」

涼「なんでもなくないでしょ。いま、まだ学校の時間でしょ？」

ラ「涼太くんに、お兄ちゃんたちに俺の気持ちなんかわかんない！」

ｶﾞﾁｬｯ...

辰「どうした？」

涼「え、あ、」

止まった場所は辰哉くんの働くお店の前。

辰「まだ開店前だから誰もいないし入って？」

涼「ん」

涼太くんに抱っこされて、お店の中へ。

辰「というか、ラウール学校は？」

ラ「・・・」

辰「ラウ？」

ラ「・・・よ、」

辰「なに？」

ラ「お兄ちゃんたちに俺の気持ちなんかわかりっこない！！」

走って家に帰って、部屋に閉じこもる。

照「ラウール？」

ラ「うるさい！！お兄ちゃんたちなんか大っ嫌い！！」

照「はぁ？」

ラ「俺の気持ちなんかなんにもわかんないんだよ！どんな思いで学校行って、どんな思いさせられてるかなんて！お兄ちゃんたちにはわかんないんだよ！！ｸﾞｽｯ...」

もう、なにもかもがいや。

消えたい...。いなくなりたい...。ﾀﾋにたい...。