推しの隣にいないでください

何を言ってはるんですかね ページ9

とうとう明日がふららの撮影日。


早く帰ってすぐ寝て肌の調子を整えよう、と定時までに仕事を終わらせ、タイムカードを押してきたその時、誰かによって肩を掴まれ。



『最近付き合い悪かったじゃん、松村ぁ』


どこか不機嫌そうな表情を浮かべる橋本。


いつも週1回は2人で飲んで帰ってたのだが最近はふららのために誘いを断り続けていた。


そのせいか今日は帰してくれなそうで。


「わかって橋本。今日だけはダメなんだよ」


『ううん、今日だからこそ』


「はあ……？」


『約束、21時には帰すから。まだ17時だよ？時間はある、』


まあ私も橋本と話したいことはたくさんあるから、無理とは言えず。約束だからね？と言えばやったーと喜ぶ橋本。


まあ、前夜祭ってことでパーッと言っちゃえ、








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『んで、前から気になってたんだけど、松村がふっかを嫌う理由は？』


お酒が進み、ある程度回ってきた19時頃。


橋本からそんな質問をされ。


「…別に、嫌いなわけじゃなくて、」


そう、別に深澤くんが嫌いな訳では無い。


ただ、いわふら推しなだけで。


「…急に、売り出してきた感がすごくて」



YouTubeで少しいい感じの雰囲気を出した瞬間があった深澤くんとふらら。


それを見たファンがふかふら出来てる？！って騒ぎ始めて、


そこから、ふかふらでの雑誌やテレビでの売り出しが増えた。気がして。


それがなんとなく、気に食わないというか、


「私のふららと、いい雰囲気だなんて、許せない」


『1番はそこなのね。』


「、まあ。」


最近は多分食わず嫌いなだけかなって思い始めてはいる。


嫌な気持ちを流すようなお酒を流し込む。



あ、と橋本が声を上げて。



『そう、Twitterで松村噂になってたよ』



「えっなに私なんかした」


身に覚えがなさすぎる。


悪いことしたっけって焦りまくってたら、スマホの画面を見せてきた橋本。


「…深澤くん、ユザネちゃん匂わせ？」



『そ。今回の雑誌でふっかが松村のこと匂わせたみたいな』



はーーーーなんだそりゃそんなんいったら世間のみんなやってけねぇぞなんて思いつつその雑誌の記事を見せてもらった。


内容は、ふららがいわふらしたい、深澤くんはふかふら推せよ、いわふらが好きとか聞いたことあんなあ、 みたいな……


まるで、ふららが私のこと話題にしてくれたみたいな、



てか、



「前日に見せるかそれ……」


『聞いてきてこいよ』





はあ、？

命日？→←またかよ！！！！

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