推しの隣にいないでください

思うつぼじゃん ページ12

高石 side



「…へぇ、」



なんだろう、と思えばやっぱふかふらのことを聞かれた。



Aちゃん、ふっかの思うつぼすぎる、



「なんでだと思う？」



逆に質問返し。


え、と困った顔をするAちゃん。



『…実は、付き合ってる、とか』



そんなことを言われてしまい、思わず大爆笑してしまった。



いきなり大声で笑ったせいかびく、と肩を跳ねさせるAちゃん。



本当に、私のこと大好きなんだな、この子。



「まさか。付き合うなら照がいいかな？」


そういえばパァ、と顔を明るくさせるAちゃん。



そっか、いわふら推しかこの子。



じゃあ、多分照を好きになることは、ないか



「あのね、この際だから言っちゃうね。」



『……？』




多分、すぐバレるだろうし、言わないと正直進まないと思う。



舘さん、このやり方で間違ってるかもだけど、やっちゃうね。




「ふっか、Aちゃんに見て欲しいんだって、」



『…え』



「ふっかが、俺の事も見て欲しいからさ、ふららの近くに居れば見てくれんじゃね？！って、」



『ええええええ、……？』



ふは、めちゃくちゃ困惑してる笑




まあそうだよねえ、まさかメンバーに想い寄せられてるなんて、誰が思うかって話だよね、




『深澤くん推しには……なれません……』



「…ん？」



『私ふららを一生推すって決めて……』



うううん、履き違えちゃったか、まあ、でも、とりあえず……



「いや、私推すのはやめないでいいから。ふっかも見てみてさ、！ねっ」



『ねって何……？』


「まあまあ。とりあえず連絡先交換しない？」



『パニックパニック……』


「翔太じゃん！」



上手く乗せ、なんとかLINE交換。



あ、アイコン私じゃんはあ可愛いなあこの子は……



『あっ、ふらら、こんなことダメなのはわかってるんだけど、』



「ん？」



え、なんだろうまさか照とも繋がりたいとか？別にいいとは思うけど、




『…向井くん推しの親友がいて。もし、もし良かったら、向井くんに、応援してるし隣いつでも空いてるって言ってた、って伝えてもらってもいい？』



そんな、ことでいいの……



いい子すぎてもう直接繋げたくなってきた。




「任せて。言っとく」



『！ありがとう』



そう言ってにこ、て笑うAちゃん。



あーーあ、ふっかにあげるのなんか嫌だなあ。




まあ、とりあえずこの報告は明日かな。







ふっかのために、頑張るかあ。

ふららだけだよ→←次のライブのため

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