花言葉【雪男】 (ページ2)

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アサガオページ2

アサガオ × 深澤辰哉

蒸し暑い時期に差し掛かった7月中旬頃

これから夏休みに入るという時に
俺はソワソワと落ち着かないでいた

理由は沢山あって…まずは夏休みが
やってくるということ。嬉しくないわけがない。

だけど学生は頭を抱える課題
多すぎて遊ぶ暇がないのが問題過ぎる
…まぁ俺そんな"マジメくん"じゃないけど！

そして最後それはね？

｢あ、たっちゃん…ここに居た｣

と、声をかけてきたのが幼馴染のA
何処からどう見ても可愛くて仕方ない
俺の"大切で大好きな人"

『なぁに？』

｢いや夏休み中に夏祭りあるでしょ？｣

『それがどうしたの？』

なんて返せば少しモジモジしだして…
なに、俺のこと誘おうか迷ってる的な？！と
勝手に熱くなっていれば

｢浴衣着ていった方が良いかな？｣って

いやそれ俺に聞く？
てか一緒に行こうとかじゃないんだ…
さっきまで熱くなっていたのが恥ずかしい。

『浴衣ね〜A似合うから着ていけば？』
アドバイスする俺、優しすぎるな〜と
感心しているのも束の間で…

『って！誰と行くの？！』と肩を掴んで揺さぶる

一瞬目を逸らしてまた交じり合わせて

｢友達と。｣だと素っ気ない

『ふーん、まぁ楽しんで』と一言だけ

｢…うん、たっちゃんもね｣って去っていった。

夏祭り当日

お察しの通り課題なんか放置して
友達を誘って夏祭りに来た。
焼きそばとかイカ焼きとか…
射的なんかも楽しんで結構疲れた

アナウンスで花火の時間が知らされる。
(あーぁ…Aと花火見たかったのにな〜)と
考えていれば友達に頭を小突かれる

A ｢なぁ、花火あっちで見ようぜ｣

と言ってきたがさっき

A ｢こっちに穴場あるんだよ！｣って
誰よりも意気込んでた奴だ。
それなのに逆方向に行くとかバカかこいつ

『何でだよ笑…こっちに穴場あるんだろ？』

指を差して見たその先に

『え…A…』

隣のクラスのCくんと笑いあって
俺たちが行こうとしてる方へ歩いて行く

周りに沢山人が居るはずなのに
何も聴こえなくて。
俺はがむしゃらに走って家へ帰った。

A、浴衣着てた。
アイツのため？でも友達って言ってた。
俺を誘わずにCくんと…？

泣きそうで泣けなくて、なのに辛くて。

その日は気付けば寝ていて
それからの残りの夏休みを
どう過ごしたのかもあまり覚えていない