__ Vanishing Over (ページ10)

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沢山食べて、沢山お話して

未成年のラウールくんもいるからと

22時くらいに解散することになった。

『今日はほんとにご馳走様でした！』

宮「いいのいいの、急に誘ったし。」
深「また一緒になった時はお願いね！」

翔太は少し嫌そうな気がしたけど、

みんなととっても仲良くなって

全員と連絡先も交換した。

久しぶりにこんな人数でご飯だったからすごい楽しくて。

解散するのが少し寂しいななんて思いながら

でもこの環境に甘えたら

また明日から寂しすぎて生きていけなくなるななんて考えたり。

最後までみんなでワイワイしながらお店を出れば

前方にたたずむ人影に誰かが声をかけた。

岩「おお、樹じゃん！」

その声に反応すれば

朝まで家にいた見慣れた彼が確かにそこにいた。

田「お疲れ様です！Aのこと迎えに来た。」

えっ。なんで。今日は会えないって言ってたのに。

私もみんなも疑問を隠しきれない中で

渡「あー、そういや樹の家と近かったっけ？」

翔太が一言発した。