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「大丈夫…やなさそうやな」と私の額に手を置くセンラ。体温差が心地好く、手に擦り寄りそうになったところで、はっとする。
「せ、んら」
「何？」
「かぜ、うつっちゃうから、ほっといて。わたしならだいじょうぶ、だから」
額に乗る手を力が入らないなりに退けさせれば、させまいとその手を握られる。驚き顔を見れば、眉間に皺を寄せて悔しそうな、悲しそうな表情をしている彼。
「仮にもお前は彼女で、俺は彼氏なんやで」
「こういう辛い時くらい頼ってくれたってええやろ」
「黙って大人しく看病されとったらええねん」
今まで見た事の無い表情で言葉を紡いでいく彼に頭が追いつかない。口調こそ少しぶっきらぼうにも感じられるけれど彼なりに心配しているのだろう。場違いだとは分かっていながらも少しだけ笑ってしまえば、また不機嫌そうな顔をする彼。
「何笑っとるん」
「んーん、…ただ、彼女って言われたのが嬉しくて」
「…そ」
ふい、と顔を逸らし「冷えピタとか色々持ってくる」と足早に部屋を出ていったセンラにまた小さく笑みを零した。耳朶が少し赤く染っていたのは私の見間違いだろうか。
…
いつの間にか眠っていたらしい。目を覚ませば額には冷えピタ、手には暖かい感触…とそこで疑問を抱く。視線を向ければ私の手を握ったまま眠っているセンラが居たのだ。眠ったことで幾分かすっきりした頭が処理を進める。
ずっと付いて看病してくれていたと思うと申し訳ない気持ちもあるが、それ以上に暖かい気持ちになり、動く方の手でふわふわとした頭を撫でる。…彼の頭を撫でるのは初めてだったかもしれない。
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諭吉(プロフ) - 心が温まりすぎて心臓無くなりそうでした……！！！こんな良作であったの久しぶりすぎて涙です。完結お疲れ様でした！応援してます！ (2021年1月17日 2時) (
レス) id: 5f379f33ee (このIDを非表示/違反報告)
mi.(まい)(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます(;_;)これからもよろしくお願いします♪ (2020年6月7日 19時) (レス) id: 0f8661bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - とうとう本当の完結ですね(´;ω;｀)この作品とても好きでしたので悲しいです(´;ω;｀)これからも応援しています！ (2020年6月7日 1時) (レス) id: 8c9fae118d (このIDを非表示/違反報告)
mi.(まい)(プロフ) - 林です。嘘です。さん» 勉強の方お疲れ様です！息抜き程度にでも楽しんで頂けたら嬉しいです♪ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 0f8661bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
mi.(まい)(プロフ) - izmin0215さん» 愛読して頂き、またこうしてコメントまで頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます(;_;)新作の方も何卒よろしくお願いします♪ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 0f8661bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi.(まい) | 作者ホームページ：http://twitter.com/_muikrn
作成日時：2020年5月28日 14時
