深澤家のものがたり vol.３ (ページ30)

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〔Tatsuya side〕

未だに忙しい日が続いてて、なるべく早く帰るようにはしてるけど寂しい思いさせてるみたいで亮平も治んないし、康二や蓮、ラウまでが失敗続いてる。

今日は仕事休みだしたくさん甘やかそう。

と思ったけど平日だからみんな学校行ってる。

亮平は、単位取れてるからって1週間ぐらい休んでる。

バイトは行くんだけどね。

辰哉「亮平」

亮平「‥‥」

辰哉「りょうくん？」

ダメか‥‥

辰哉「りょうちゃん？」

亮平「うるさい、」

辰哉「ごめん。けどさ、ずっとそんな不貞腐れられても困るんだよね。」

亮平「‥‥」

辰哉「寂しいのはわかった。けど、亮平より、康二たちの方がもっと寂しいんだよ」

キツイ言い方なるけどごめんね。

辰哉「だからさ、亮平がそんなだと康二たちも甘えにくくなるし寂しくなるから、もう少しだけ、お兄ちゃん頑張ってくれない？」

亮平「やだ」

辰哉「えぇ、」

亮平「俺の自由はないの、？」

辰哉「‥ｷﾞｭｯ‥‥自由あるよ」

亮平「ないよｯ‥‥大学から帰ったら康二たちの面倒見て、バイト行って‥‥」

辰哉「でも、康二はさ、亮平が帰ってくるまで蓮やラウの面倒見て、夕飯作って、お風呂沸かして2人を入れていろいろやってくれてる。でも、亮平はバイト行ってる。バイトの日数増やしたのは亮平でしょ？減らせば自由あるよ」

亮平「ｯ‥‥」

辰哉「きついこと言うけど、べつに亮平に３人を見てろなんて頼んでないし、頼むつもりもない。ただ、協力して過ごしてて欲しい」