82. ページ18
・
〔Shota side〕
どうしたらいいんだよ。
今まで看病してもらったときのことを思い出す。
『涼太「翔太、ゆっくり息吐いて、吸って、そうそう、上手」』
翔太「ちぃ兄がゆっくり息吐いて、」
大介「ﾊｧﾊｧﾊｧｯ‥‥」
翔太「ちぃ兄‥‥」
このままじゃちぃ兄がｯ‥‥どうしたら、
父「大介くん、大丈夫大丈夫。ゆっくり深呼吸しよう。スー‥そうそう、ハー‥‥ん、繰り返そ」
翔太「‥‥」
司会が揺れてる。
父「ん、落ち着いたね。怖かったよね、もう大丈夫だよ。お仕事おやすみしよう。電話しておいたから。ゆっくり休もう。っしょ‥‥」
1人残されたいま、本当は俺した6人の前では兄貴ぶってるだけで本当はなんも出来ないんじゃね？
父「翔太くん、昨日大介くんとちょっと嫌な雰囲気なったんだって？」
翔太「誰に聞いたの、」
父「昨日の夜、寝る前に辰哉くん聞いたよ。蓮くんと康二くんの喧嘩を仲裁したってのも聞いた。今のことはさ急だし、俺も処置の仕方教えなかったし、焦っちゃったよね。でも、ちゃんと電話くれたの偉かったよ。ただ、俺じゃなくて名乗って欲しいけど」
翔太「それは、」
父「そんなことはいいんだけど、大介くん精神的にちょっと疲れてるのかも。それでさっき教えてくれたこと考えたら少しだけ退行しちゃってるかも」
翔太「退行？」
父「うん、実年齢より明らかに話し方とか仕草とかが幼くなること。」
翔太「‥‥ちぃ兄が、？」
父「うん。ねぇ、泣いた？」
翔太「え、あ、べつに」
父「ふふ、不安だったんだよね。おいで？」
抱きしめられて、背中さすられるとまた視界が揺れる。
もう大人なのにこんなことで泣いてたらダメだ。
父「心臓の音早。深呼吸してみて」
少し繰り返せば褒められる。
父「っしょ‥‥」
翔太「わ、なに」
父「いや、なんでみんなこんな軽いんだろうって思ってね。少食とは聞いてたけどさ、ここまでだとちょっと心配なるよ。」
翔太「‥‥」
父「大介くん、不安定だから、またやばいかもって思ったら電話してね？そろそろ戻らないと」
翔太「うん。ありがとう」
父「うん。」
ちぃ兄が次に目を覚ましたのは夕方。
そろそろ学生組が帰ってくる時間。
大介「翔太、昨日ごめんね」
翔太「うん。それより、体調どう？」
大介「なんか体軽くなった気がする」
翔太「‥‥よかった。たぶん帰ってきたらパパから話しあると思う」
大介「精神科勧められたりして笑」
笑ってるけど上手く笑えてないよ、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：未来
| 作成日時：2020年9月22日 11時
