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〔Ryohei side〕
べつに泣きたいわけじゃないのに涙が止まらない。
父「痛かったか。刺すの失敗しちゃったかな‥‥」
亮平「ちがｯ‥‥おれがｯ‥ｸﾞｽｯ‥かってにいたかったのｯ‥‥ｸﾞｽｯ‥‥」
父「ん、そっか。寝ちゃってた方が早く終わると思うから寝ちゃっていいよ」
トントンされて、夢の中。
いまのお父さん、前のお父さんより優しいかも。
次に目が覚めたのは朝だった。
隣には照。
父「お、起きた？熱計って？」
亮平「ん、大学行っていい？」
父「熱が36.0台ならいいよ」
‥‥‥最悪、
父「貸して？」
亮平「‥‥」
父「‥‥37.2おやすみだね」
亮平「‥‥行きたかった‥」
父「俺だって行かせてあげたいよ。けど、またぶり返して大変なのは亮平くんなんだよ？」
照「休みなよ。今日母さんいるし」
亮平「‥‥‥単位、足りなくなる」
父「具合悪くなったら電話してね。今日、休みで家にいるから」
亮平「え、」
父「行きたいんじゃないの？」
亮平「いきたい」
父「うん、だから行ってもいいけど我慢しないで電話してって」
亮平「うん」
父「これ、番号渡しとく。照くんも」
照「うん」
父「朝ごはん出来てるみたいだから行こうか」
朝ごはん食べて、康二たちと登校する。
康二「りょう兄って、俺ら送って間に合ってるん？」
亮平「間に合ってるよ。大丈夫」
康二「ならええねんけど」
蓮「あ、今日部活だから」
亮平「わかった」
ラウ「ばいばーい」
康二「バイバイ」
蓮「いってきます！」
亮平「行ってらっしゃい」
ラウを小学校に送ってバスを待つ。
なんか頭ガンガンするかも。
大学で授業受けるに連れて酷くなる頭痛。
それに何となくお腹痛いかも。
もうダメかも‥‥
授業開始1分前に教室を抜けて学校を出る。
校門を出て誰もいないからそこでもらった紙の番号に電話をかける。
父『はい、』
亮平「‥‥いたいｯ‥」
父『亮平くん？いままだ学校？』
亮平「うんｯ‥‥」
父『すぐ行く』
頭痛いｯ‥‥お腹痛いｯ‥‥それになんかグルグルするし気持ち悪い。
なにこれｯ‥‥
目の前に見覚えのある車が。
父「亮平くん、もう大丈夫だからな？」
亮平「ｸﾞｽｯ‥‥」
父「とりあえず病院行こう」
また、検査。
父「胃腸炎の検査してみよ」
亮平「昨日したんじゃ、」
父「昨日反応出なかったけど今痛いのお腹じゃないの？」
亮平「‥‥あたまも、」
父「無理しちゃったのかもね。吐く？」
亮平「ん、」
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作者名：未来
| 作成日時：2020年9月22日 11時
