フープピアス 【青】

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あの後、家に帰ったら

案の定、翔太は爆睡してて。


腹立ったからデコピンを1つかました。




『…おはよ』


翔「…ん、おはよ」


『朝ごはんまだ作ってないから。

その間に着替えるなら着替えてきて。

それ、昨日の服のまんまでしょ？洗濯しちゃいたいからさ』


翔「…だったら。朝飯、食べに行こ」


『え、、。どうしたの。

ちょっと怖いんだけど』


翔「どうしたのって、、。

おれら付き合って、同棲してるんだから普通じゃないの」




久しぶりに甘い翔太に戸惑う。

素直に喜びたいのに真っ黒な自分が邪魔をして

可愛くない自分が嫌になる。




『…あの子と行ったところないところに行きたい』


翔「ん。分かった。

久しぶりにデートしよ」


『、、うん！お洒落してくる！』




思わずそう言うと翔太はふっと笑って、ベッドを出て頭を撫でられる。


久しぶり過ぎて絶対顔は赤いし

胸の高鳴りが治まらない。




ねえ、こんなんじゃ余計に諦めつかないじゃん。




いつもより丁寧に化粧をして

めんどくさくて適当に括りあげる髪も緩く巻いていく。


デートなんて、初めてじゃないのに

初デートの時みたいにドキドキしてる自分が

なんだか恥ずかしい。




『翔太、準備できたよ』


翔「おう。なあ、ピアスどれがいい？」




そう言われ、翔太のアクセサリーボックスを覗く。




『んー、翔太はやっぱりフープピアスが1番似合うよ』


翔「じゃあ、Aから貰ったやつつける」




そんなこと言われたら好きが増してしまう。


なんなのほんとに。




翔「ほら、行こうぜ」




ねえ、神様。


今日だけは、翔太との時間を


邪魔しないでください。




例え、この時間がもうすぐ終わるとしても


今はまだ翔太の彼女でいさせてください。




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