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私がコケた時、咄嗟に手を出して心配そうに
大丈夫ですか?なんて言ってくれて…
それだけじゃなく、資料まで一緒に拾ってくれたり。
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ふわっとした茶髪でスタイルも良くて育ちのよさそうな感じだった。
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咲 「へえ〜!」
あ 「結局その後もさ…」
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『もしかしてどこか探してますか?』
『えっ…と、第4会議室に行きたくて』
『おっ、奇遇!僕も今から第4会議室行くので案内しますよ』
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嫌な顔一つせず、困ってる私に気付いて、部屋まで案内してくれて…
なんとか遅刻せずに済んだ、の。
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部屋についてありがとうございました、と一言言えば優しくふふ、って微笑んで
こちらこそ、そう言って去って行った。
まあ、笑顔が素敵な人だったね…
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咲 「ヤッバ!!で、しかもイケメンな訳でしょ?!」
あ 「まぁ…」
咲 「なんか王子様みたい〜その人と同じ部署になっちゃったりぃ〜?」
あ 「流石にそれはないと思うけど…」
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そんな漫画みたいな展開あるわけない。
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咲、前の会社に居た時もこの人とはどうなの?
なんて訊いて来たり今回もそうなりそう。何度も言うけれども。私は…?
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あ 「恋愛はもう学生時代に置いて来たから!」
咲 「出たぁ。Aの謎のルール」
あ 「だって、仕事と恋愛両立とか絶対無理っ!」
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ぷくぅ、と咲が頬を膨らませて私を見た。
そんな彼女に、私は残っているブレンドコーヒーに口付けた。
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あの日の彼がどうとかより…
私は新しい環境に慣れるかとか
そっちのことに頭がいっぱいなんだ。
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ついに、明日。はあ、本当に大丈夫かなあ。
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みきぽん(プロフ) - い、飲酒運転…??そこだけは現実味ないかも、でも話の内容に引き込まれる!✨ (2021年11月1日 18時) (レス) @page22 id: 6c9a88d371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2020年12月14日 10時