133.目を瞑れば蘇る記憶 ページ43
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…106。そう書かれた部屋番号。
いつもこの部屋だった。
＿「あ、私の誕生日だ。」
＿＿「そうなの？10月6日？」
＿「うん。なんかこーゆーのって嬉しいんだよね」
＿＿「へぇーじゃあこれからここにしようぜ」
目を瞑れば蘇る記憶。
ドアに手を掛けて部屋に入った。
鍵すら閉めてない部屋。
中は真っ暗で外の明かりが部屋に差し込んでる。
真っ直ぐ進むと大きなベッドがあって。
…翔太は…翔太はそこにいた。
「翔太？」
「Aじゃん。お前遅せぇよー。」
「…翔太？」
「今日おれ当欠したーAは？仕事は？今日は何人相手にした？毎日大変だよな風俗嬢も。」
足がくっついたみたいに動かせない。
翔太が振り返った。月の明かりに照らされている翔太はもう、消えてしまいそうで、
目が真っ赤で私を見て瞬きをしたらポロリと落ちた。…涙が落ちた。
「…翔太…」
名前を呼ぶ事しか出来なくて、どんな言葉を掛けるのが正解？でも今ここにいる翔太は私の知ってる翔太じゃない。
「Aは居なくならないと思ってた、オレ。
だから突然Aが居なくなって
店辞めたって聞いて」
「…裏切られたって思った」
翔太の私を見る目が怖い。
「ユメと二人でくすりしてキモチよくなって最高じゃん。な？A？」
「翔太、もう、やめよ？ね？」
「あっは、今更もう戻れねぇよ」
「…勝手に居なくなってごめん」
ゆっくり、ゆっくり、私に近づいて動けない私は翔太に肩を持たれ手足がすくむのを覚えた。
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usk(プロフ) - とぅーかさん、お久しぶりです！ここのお話が好きすぎて何度も読み返しています。今日も久しぶりにイチから読み直しました！本当に大好きなお話です。 (2020年12月30日 20時) (
レス) id: 25ebd7f44f (このIDを非表示/違反報告)
とぅーか(プロフ) - あみさん» コメントありがとうございます(;_;)！！生きがい...ですか？嬉しいですぅう！！次作の更新も頑張ります(´･ω･`)！ (2020年4月12日 7時) (レス) id: f46f442970 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - もうこれを読むのが毎日の楽しみで大袈裟に言うと生きがいでした！！なにかつらいことあってもあ！過失更新されてるかも！って楽しみに毎日生きてました笑 何度もまた読み返します！！！新作楽しみに待ってます^ - ^ (2020年4月12日 5時) (レス) id: 7fe64110e3 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーか(プロフ) - けいめろさん» コメントありがとうございます(´・ω・｀)！たくさんある作品の中で大好きって言って貰えて嬉しすぎます...！同じ岩本担としてこちらこそありがとうございます！！ (2020年4月7日 21時) (レス) id: f46f442970 (このIDを非表示/違反報告)
けいめろ(プロフ) - 色んなものを読んでいますが本当に大好きな作品です私の担当さんなのでより嬉しかったです。本当にありがとうございます！完結、お疲れ様でした。 (2020年4月7日 16時) (レス) id: d1d352e620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年3月28日 1時
