君の過失、愛の喪失。３

118.チャラそうなお兄さん ページ28

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「ダメだ緊張する。」
「え？Aちゃんでも緊張する事あんの？」
「ねぇ失礼だからそれ」
「あはは、ごめん」

阿部ちゃんと二人で駅まで歩いてく。
無事、駅前のコンビニで働く事になった私は今日から初出勤だ。
阿部ちゃんの知り合いもそこで働いてるみたいで今日は保護者の様に着いてきてくれた。



「照はもって三日って言ってたけど。」
「ほんと酷いよね〜私の事舐め過ぎ〜一週間は頑張るし！」
「それあんまり照と言ってる事変わんないよ」
「マジ？」
「マジ。」

「なんか、Aちゃんと照が付き合って俺は嬉しいなぁ」

「どうしたの突然」

照よりは背は低いけど私にとっては大きい阿部ちゃんを見上げる。

「Aちゃん、幸せそうだし」
「はー？」
「なんかピンクのオーラが出てる」
「え、阿部ちゃん、そっち系見えんの？」

「あはは、どーだろ。」



二人で笑い合いながらコンビニまで歩いた。
ドアを通ってすぐ側のレジに立ってた店員さんが阿部ちゃんじゃん！って声を上げた。

「あーふっか、久々ー。」

茶髪でちょっとチャラそうなお兄さん。

「あ、こっち今日からここで働くAちゃん。」
「この子が？ちょー可愛いじゃん。阿部ちゃんの彼女？」
「違う違う、俺は友達。」

「よろしくお願いしまぁす」

ぺこりと会釈すれば事務所入ってていいよって言われたから阿部ちゃんと一緒に事務所に入った。


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