３Ｂ × ＡＢ = ？【ab受け短編集】 (ページ4)

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I LoveYou を君に： fkab ページ4

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fk side

「ん…」

ふと、目が覚めて時計を見ると5時という表示が目に入る。

いつもはこんなに早く目が覚めることはないのに、と思いながらも二度寝をしようと布団の中に潜り込む。

しかしすぐには寝付けず、とりあえず喉を潤そうと台所へ向かう。

まだ暗い部屋の中、冷蔵庫から水を取り出す。

コップに注いだ水を飲み干し、ベッドに戻ったとき、置いていた携帯に通知が届く。

(こんな時間に誰だ)

と思いながら携帯を取るとホーム画面に表示されたメールには、【阿部】という文字

(あ、べちゃん……？)

同じグループで同期でもある阿部ちゃんは、オレの想い人である。

阿部ちゃんに対する気持ちに気づいたのは高校生の頃。それからはずっとその気持ちを抑えながら仕事をしてきた。

そしてそんな片想いしている阿部ちゃんから突然メールが届いて、馬鹿みたいに焦るオレに恋する乙女か！とツッこみたいところだが、今はそれどころでは無い。

すぐに既読を付けると変かなと思い、ホーム画面のまま阿部ちゃんからのメールの通知を待った。

阿部

ふっか

阿部

朝早くにごめんね、言いたいことがあって。

ピコンピコンと通知音が鳴ってメールが届くたびに心臓がバクバクと音を立てる。

何故こんなに朝早く？何故個人メール？そしてどうしてそんな告白するような文章なのか。

最後は完全にオレの個人的な考えだけど、もしかするとと思い、まだ既読を付けずにホーム画面のままにする。

阿部

あのね、おれふっかのことが

阿部

すきです。

「っ、…！！！」

ホーム画面の1番上に表示された｢すきです。｣という文字を見て思わず声が出てしまいそうになり手で口を抑える。

まさかあの阿部ちゃんと同じ思いだったなんて、嬉しすぎて涙が出てきそう。

どう返事する？「俺も」？それじゃ素っ気なさすぎるかな、あ、電話掛けてみようか？

なんて普段の俺じゃこんなにメールに時間をかけないのに色々なことを考えてしまって時間はどんどん過ぎていく

その間も、漫画みたいに自分の頬を抓ってみて、夢じゃないことを確認したりした。

嬉しい。嬉しすぎる。飛び跳ねたい気持ちを抑えてメールを開いた

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