ダブルヒロインみーつけた♪ ねくすと。

【23】 熊谷side ページ23

私の中学の印象は地味、陰キャ、暗い。

特別可愛くもない、頭が良いわけじゃない、

運動ができるわけじゃない。

そんな私は数少ない友達と毎日過ごしていた。

そんな時、たまたまクラスで家族の紹介をする

時間があった。

私は少し期待したんだ。

もしかしたら特別になれるんじゃないか＿って

だって私の家はそこそこのお金持ち。

お父さんが社長で家政婦さんもいる、世にいう

お嬢様だ。

そのことを話してから、私はみんなから特別な

目で見られた。

そこで知ってしまったんだ、、、

クラスの人気者になる楽しさを。


一軍女子、二軍女子。

女子は気の合う友達とグループをつくる。

一軍女子は、クラスでの主導権を握る。

オシャレだったり、運動ができたり、彼氏がい

たり。

何か特徴のある女の子が一軍女子に集まる。

中学の私は3軍女子くらい。

でも高校に行ったら絶対1軍になる！

そう決めて青葉城西高校に入学し、そこで鈴と

出会った。

可愛くて、彼氏がいて。

そんな鈴は直感で1軍だって感じた。

仲良くなるにつれ、私と鈴はクラスのトップに

なった。

誰もが人目置く存在。



でも、何故か気に入らない。

いつからだろう、鈴に嫉妬したのは。

鈴なんか褒めないで、私のほうが努力してる。

なんで鈴のほうばかり人が集まるの？

私は特別なはずなのに…！

いつからだろう、そんな気持ちになったのは。

私の方が幸せでいたい。

だから、鈴。利用させてもらうね。

たしかに、可愛いし彼氏がいるかもしれない。

だけど頭は悪いし、彼氏だってもう何人もいる

よね？

鈴の欠点みんなに話して評価下げるね。

何のために鈴と仲良くなったと思ってるの？

クラスの主導権を握るためだよ。

トップは私だけでいいんだから。

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