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道も分からないのに、必死で走った。
ふっかさんに捕まらないように。
そんなことは出来なくて、ふっかさんに腕を掴まれた。
辰哉「待ってって、言ったのに」
「知りません。」
ふっかさんの顔なんて見れなかった。
手を離して欲しくて、振りほどこうとしたのにふっかさんは握る力を強めた。
辰哉「話聞いて、」
「嫌です！もう、知りません。」
悲しいのか、怒ってるのかよく分からなくなって
ふっかさんの前で泣きたくないのに、涙が溢れ出てきた。
辰哉「…Aちゃん、」
私の涙を見てかは分からないけど、一瞬握る力が弱まった時にふっかさんの手を振りほどいて逃げた。
なんで、ふっかさんが悲しそうな顔するの…
誰でもいいくせに。
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作者名：ゆち | 作成日時：2022年9月25日 23時
