出会いは突然に。(紫) (ページ22)

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手を繋いだまま、たわいのない話を沢山した。

辰哉「俺ラーメンが好きなんだ。Aちゃんは？」

「私は、ラーメンより餃子の方がいいです」

辰哉「餃子も美味しいよなぁ」

「唐揚げも好きですよ」

辰哉「ふはっ、Aちゃん食べるの好きだね？」

「好きですね。食い意地張ってるってよくお兄ちゃんに言われます」

辰哉「沢山食べる女の子俺好きだよ」

「誰にでも言ってますよね？」

辰哉「酷いなぁ、信用無さすぎ」

そんなやり取りでさえ、楽しくて。
あっという間に家に着いてしまった。

「ありがとうございました。」

辰哉「俺的には、Aちゃんの連絡先知れたし、家も知れたからラッキーだよ」

「もうっ！」

辰哉「また、1人で歩きたくなったら俺呼んで。」

「考えておきます。」

辰哉「ん。」

優しく微笑んで、ふっかさんは帰っていった。