#72 覚え ページ26
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「…うん。いい感じですね。
次の検査結果によっては
今まで通りに生活して頂いて
大丈夫ですよ。」
A『！』
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雷門の一回戦当日。
私は病院にいた。
もう試合は始まっている。
多分急いで向かえば
後半には間に合うはずだ。
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A『ありがとうございました！』
「はい、お大事に。」
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早歩きで病院を後にして
病院前にタイミング良く来た
タクシーに乗り込む。
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A『フットボールフロンティア
スタジアムまでお願いします！』
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A『つ、着いた…！
時間は…丁度前半が終わった頃かな』
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時間を確認しながらいそいそと
観客席に向かう。
そして曲がり角にあたった時だった。
私の目の前に突然飛び込む金色。
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A『！うぁっ！！』
「い"っ…！あ、すみません！！
大丈夫ですか！？」
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思いきりぶつかってしまって
尻餅をつく。
身体には鈍い痛み。
声と共に差し出された手が
目に入って、視線を上げると
そこには金色の髪の男の子…
ん？女の子かな？？
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A『…』
「？あの、立てますか…？？」
A『！！っ大丈夫です！』
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慌ててその人の手を借りて
立ち上がる。
握った手は…
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A ( あ、手少し骨張ってゴツゴツしてる。
男の子の手だ…。 )
「あれ…足怪我してるんですか？」
A『え！あぁこれはちょっと試合中に
やっちゃって。もう治りかけですから…』
「そうなんですか。
じゃあ僕はもう行くので…」
A『はい…』
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そう言うと金髪の男の子は
走り去ってしまう。
あれ…
あの走り方、
どこかで見た気が……
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「A。」
『！鬼道さん…』
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名前を呼ばれて振り向くと
鬼道さんがいた。
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A『迎えに来てくれたんですか？』
鬼道「あぁ。遅かったから
また迷子になったのかと思ってな。」
A『！？迷子なんてなってないです！』
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少し笑いながら観客席の方に足を進める
鬼道さんに私もついて行く。
そういえば、試合は今どんな感じ
なのだろうか。
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A『鬼道さん、試合は
どんな感じですか？』
鬼道「戦国伊賀島が1点決めた。」
A『っそうですか…』
鬼道「まぁ雷門はこんなところで
負けはしないだろう。
俺たちに勝ったのだから。」
A『はい…』
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SHU*K(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます＾＾ 平日は忙しくてなかなか更新できませんが、週末は更新していくつもりなのでどうぞよろしくお願いします。 (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月14日 11時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 花鈴萌さん» 花鈴萌さん！！はじめまして。コメントありがとうございます。花鈴萌さんの作品とても大好きで今連載されている作品も読んでいます！私も応援しています＾＾ (2020年5月5日 20時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - 凄く面白いです。主人公の女の子の感情や思いがとても伝わって来ました！続きがとても楽しみです。応援しています！ (2020年5月5日 17時) (レス) id: 804840d57a (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 紅蘭さん» ありがとうございます＾＾ どうぞ今後ともよろしくお願い致します。 (2020年5月3日 22時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHU*K | 作成日時：2020年5月2日 21時
